多くの投資管理関数では、二つの日付の間の日数を指定する必要があります。1 年の日数が毎年同じとは限らず、1 か月の日数も月ごとに異なります。そのため、1 年間の日数を計算するための規則が用意されており、これを基準と呼びます。
Anaplan ではデフォルトで日数の計算に 30 日/360 日 (米国方式) の規則が使用されますが、いくつかの違いがあります。ただし、他の日数計算規則も使用できます。
日数計算規則: 30 日/360 日 (米国方式)
30 日/360 日 (米国方式) の日数計算規則では、1 か月間の日数を 30 日、1 年間の日数を 360 日とみなします。この規則は元々、金融業規制機構 (FINRA) によって定義されました。
30 日/360 日 (米国方式) では DayCountFactor 式を使用して日数を求めます。
各パラメーターの説明は以下のとおりです。
- Y: 年
- M: 月
- D: 日
一部の月は 30 日ではないため、D1 と D2 を調整して月末を求めるためのさまざまな規則が用意されています。
30 日/360 日 (米国方式) の規則は次のようになっています。
- 投資が月末 (End of Month (EOM)) に行われ、開始日が 2 月の月末になり、終了日が 2 月の月末になる場合は D2 を 30 に変更します。
- 投資が EOM に行われ、開始日が 2 月の月末になる場合は D1 を 30 に変更します。
- D2 が 31 で D1 が 30 か 31 の場合は D2 を 30 に変更します。
- D1 が 31 の場合は D1 を 30 に変更します。
Anaplan における規則の違い
Anaplan の規則は上記と異なり、COUPDAYSNC を計算するときだけルールのフルセットが適用されます。その他の計算では、上記の一つ目と三つ目の規則で開始日のチェックが実行されません。代わりに、以下の修正版の規則が適用されます。
- 投資が EOM に行われ、終了日が 2 月の月末になる場合は D2 を 30 に変更します。
- 投資が EOM に行われ、開始日が 2 月の月末になる場合は D1 を 30 に変更します。
- D2 が 31 の場合は D2 を 30 に変更します。
- D1 が 31 の場合は D1 を 30 に変更します。
これにより、D2 の日付の調整を D1 とは切り離して行うことができます。
その他の日数計算規則
Anaplan では 30 日/360 日 (米国方式) がデフォルトの規則として使用されます。ただし、これらの規則は管理関数の basis 引数でも考慮されます。
- 実際の日数/360 日と 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式): 1 年間は 360 日
- 実際の日数/365 日: 1 年間は 365 日
- 実際の日数/実際の日数: 1 年間は 365 日または 366 日
注記: Anaplan では実際の日数/実際の日数に国際スワップデリバティブ協会 (ISDA) の規則を使用します。この規則では、うるう年とそれ以外の年の日数が個別に計算されます。