同期によって、データ値がどこに表示されるかにかかわらず、その一貫性を維持できます。

コンテキスト セレクター、又はグリッド カード上の列か行内のリスト アイテムを選ぶと、同期によって、選択したデータ アイテムを表示する他のページとカードが更新されます。同期はカード、ボードワークシート及び階層にわたって適用されます。

Anaplan には以下の 3 種類の同期があります。 

グローバル コンテキストは、ページ内およびページ間のデータの同期を指します。これはデフォルトで発生します。つまり、データ アイテムにはアプリ内で表示される場所に関係なく同じ値が含まれます。

たとえば、コンテキスト セレクターでロケーションに USA を選択したとします。セレクターを含む他のページを開いた場合、USA のデータがそのロケーションに表示されます。

コンテキスト セレクターの同期とは、ページ上の要素間でデフォルトで発生する同期です。

カード上のコンテキスト セレクターにグリッドの行または列と同じデータ アイテムが含まれている場合、その行または列を選択するとカードに表示されているデータも更新されます。

カードの同期を無効にすると、コンテキスト セレクターはカード内に表示されます。この場合、カード レベルのセレクターとページ レベルのセレクター間のリンクは無効になります。

このように構成されたカードは、ページ レベルの選択には反応しません。ユーザーがカードで別のディメンションを選択すると、カードの値のみが更新されます。ページの他のアイテムには反映されません。エンド ユーザーが別の選択を行うまで、公開済みのカードに同じ値を表示させる場合には、このオプションを使用してください。たとえば、ページを開いているときには個別のユーザーなどのリスト アイテムの値を表示することができます。

コンテキスト セレクターをカード内のラベルとして表示できます。こうすることで、ページ レベルでコンテキストが変更された際に、カード上の値が編集されないようにすることができます。また、カードでどのディメンションが選択されているかを、エンド ユーザーに伝えます。

ユーザーはコンテンツの選択時にカードでディメンションのアイテムを選択できます。たとえば、グリッドの行やチャートの系列を選択できます。カードでこのようなコンテキストを選択することで、ページのコンテキストの選択内容を変化させるのか、又はカード自体のコンテキストを維持するのかを選択できます。

カードがワークシートと同期している場合は、[Card configuration] パネルで選択されたセレクター又はラベルは、カード上に表示されません。これは、カードでは [追加のインサイト] パネルにあらかじめ表示されているメインのグリッド セレクターが使われるためです。

以下の例では、行の見出しがグリッドで選択されています。KPI カードはその選択項目と同期し、更新されて値をセルに表示します。USA を行とする同じデータ アイテムが含まれているため、コンテキスト セレクターも更新されます。

ワークシートのプライマリ グリッドの同じ名前のリスト アイテムと同期されている、[追加のインサイト] の「PY Sales」という KPI カード。

階層の同期とは以下の同期を意味します。

  • 親アイテムの値を含むメイン グリッド
  • 子アイテムの値を含むセカンダリ グリッド

これは、たとえばメイン グリッドに複合リストが含まれていて、エンド ユーザーに基礎データを表示するオプションを提供する場合に有用です。 

複合リストは、一連のリストからモデル ビルダーが作成し、それぞれに階層の親が割り当てられます。メイン グリッド内では、ユーザーは行または列を選択でき、階層フィルターにはセカンダリ グリッド内の子アイテムの値が表示されます。

ページ ビルダーは階層フィルターを構成できます。階層フィルターは共通の階層を使用してグリッド全体で行と列を同期します。階層フィルターを使えば、エンド ユーザーはページ上のセカンダリ グリッドにある粒度の細かいデータを掘り下げることができます。セカンダリ グリッドはマスター詳細グリッドとみなすことができます。

階層の同期を行うには、ページ ビルダーがセカンダリ グリッドの [Card configuration] パネル内での階層フィルターを有効にする必要があります。