これらの例は、Anaplan XL Reporting で OLAP を使用して分析を改善する方法を示したものです。

カスタム計算対象メンバーを作成する方法は以下のとおりです。

  • [Anaplan XL] → [Custom Calculations] リボンから [Manage Calculations] ボックスを開きます。 
  • [Insert a new calculated member] ツールバー ボタンを選択します。 
  • 次のフィールドに入力します。
    • Name:新しい計算対象メンバーの名前。
    • Parent hierarchy:計算対象メンバーが属する階層。
    • Parent member:新しい計算の親メンバーの一意の名前。メンバーが指定されていない場合、計算対象メンバーは階層のトップ レベルに作成されます。
    • Expression:計算対象メンバーの MDX 式。左側のツリー ビューを使用して、メンバーを式にドラッグ アンド ドロップします。ワークブック内のすべての計算対象メンバーが左側に表示されます。 
  • 計算を編集するには、計算を選択して右側のフィールドを上書きします。
  • 計算を削除するには、計算を選択してから [Delete the selected calculation] を選択します。

名前付きセットは、ディメンション メンバーのセットを返す Multidimensional Expressions (MDX) 式です。キューブ レベル、又は Anaplan XL などのアプリケーション内で名前付きセットを作成できます。キューブ データ、算術演算子、数値、関数を組み合わせて名前付きセットを作成します。

  1. [Manage Calculations] ボックスで [Insert a new calculated set] を選択します。
  2. 右側に次の二つのフィールドがある新しい計算が表示されます。
    • Name:カスタム計算の名前。
    • Expression:式は { } (中括弧) で囲み、カンマで区切る必要があります (以下の例を参照)。

左側からディメンション、階層、又はメンバーを [Expression] セクションにドラッグ & ドロップするか、入力できます。たとえば、「Bike Racks」と「Bike Stands」をグループ化する「RacksAndStands」という名前付きセットを作成できます。式は次のようになります。

{[Product].[Product Model Categories].[Subcategory].&[26],[Product].[Product Model Categories].[Subcategory].&[27]}

レポート内で名前付きセットを使用する方法は以下のとおりです。

  1. 名前付きセットがリンクされている階層/ディメンションの [Member Selector] に移動します。
  2. [Advanced] タブでメンバー セット アイコンを選択します。
  3. 名前付きセットを選択してから [OK] を選択します。

その後、レポートに名前付きセットを含めるか除外するかを選択できます。

セットに動的フラグを設定すると、クエリの実行時にセットが計算されるようになります。これは、分析対象のスライスに基づいてセット内のメンバーが変わる場合に便利です。たとえば、スライサーで年が変わる上位 10 位の製品などです。

カスタム計算では、[Manage Calculations] ウィンドウの [Expressions] セクションにあるリンクを選択して、一意の名前の表示からキャプションの表示に切り替えることができます。

カスタム スクリプトでは、キューブを変更するために必要な MDX スクリプトの任意の部分を実行できます。Analysis Services には、各コマンドに含めることができる MDX ステートメントは一つだけであるという制限があります。

これらの最も一般的な用途はスコープの割り当てを作成することです。

現在のワークブック内の計算を含む XML ファイルをインポート及びエクスポートできます。