ページ セレクターとネストされたディメンションを使用して、データのコンテキストにさらにディメンションを追加できます。これを行わない場合、行と列にディメンションを一つずつしか配置できません。

ワークスペース管理者はモジュール保存済みビューの作成時にディメンションをネストすることも、ページに配置することもできます。どのユーザーでもビューをピボットしてデータの表示方法を変更できますが、その変更は現在のブラウザー セッションにのみ適用されます。

ページにディメンションを配置すると、ページ セレクターで現在選択しているアイテムにのみ関連するデータがグリッド内に表示されます。ユーザーは別のアイテムを選択して、そのアイテムに関連するデータを表示できます。

どのディメンションでもページ セレクターとして表示できます。モジュールとダッシュボードでは、ページ セレクターがドロップダウンとしてグリッドの上に表示されます。一つのディメンションにつき一つのページ セレクターが表示されます。

時間やバージョンでは、ページ セレクターのデフォルト値がモデルの現在の期間やバージョンと同じになります。ダッシュボードのページ セレクターを構成して、時間とバージョンのページ セレクターのデフォルト値を変更できます。

商品の利益データを表示しながら、さまざまな時間軸と国に応じてそのデータを表示できるモジュールを必要としているとします。

この場合は、行に「Products」リスト、列に「Revenue」、「Cost of Sales」、「 Margin」のライン アイテムがある「Country Margin」モジュールを作成します。データにさらにコンテキストを追加するために、ページ セレクターとして「Time」と「Countries」リストを追加します。

FY23 USA

RevenueCost of SalesMargin
Chocolates2,675,773744,8671,930,906
Sours3,132,459805,2692,327,190
Taffy3,436,924843,1542,593,771
Fudge1,957,370520,0751,437,295
All Products11,202,5262,913,3658,289,161

このグリッドでは、「Time」ページ セレクターで「FY23」、「Countries」ページ セレクターで「USA」が選択されています。そのため、会計年度で 2023 年の米国のデータがグリッドに表示されます。

ワークスペース管理者はダッシュボードにページ セレクターを公開できます。同期ページングを有効にしている場合は、ページ セレクターを使用して、そのディメンションを使用するすべてのダッシュボードとモジュールのコンテキストを定義できます。同期ページングを無効にしている場合、そのディメンションを共有しているモジュールとダッシュボードで別のコンテキストが表示されることがあります。

データにさらにコンテキストを追加する別の方法として、行か列で最大三つまでディメンションをネストできます。

行か列に複数のディメンションを配置する場合は、[New Module] か [Pivot] 画面でネストします。一番上のディメンションがグリッド上で外側のディメンションになり、一番下のディメンションが内側のディメンションになります。

The Pivot dialog for a module grid. Three dimensions are on rows: Time, Countries, and Products. Line items is on rows.

外側のディメンションの各アイテムには、次のディメンションの各アイテムがそれぞれ別の行として表示されます。三つのディメンションをネストすると、中央のディメンションの各アイテムに内側のディメンションの各アイテムの行が表示されます。

A module grid with three dimensions nested on rows: Time as the outer dimension, Countries as the middle dimension, and Products as the inner dimension. The first item for Time, Jan 22, has rows for Japan, UK, USA, and All countries next to it. Each country then has rows for Chocolates, Sours, Taffy, Fudge, and All products next to it.

注記:モジュールに大量のデータがある場合、ページ セレクターを使用するとデータが見やすくなります。