選択的アクセスの例

以下の例では、子リストへの選択的アクセスを有効にすると、子リストの親に対しても選択的アクセスが有効になることを示しています。リスト階層内でさまざまなレベルのアクセス権がどのように相互作用するかも示しています。この例には次の二つのステージがあります。

1. 子リストへのアクセス権を有効にして割り当てる。
2. 親リストでアクセス権を割り当てる。

マネージャーである Patrice Planner には以下が必要です。

• 自国の従業員のデータへの書き込みアクセス権
• 他国の従業員のデータへの読み取りアクセス権

Kiran は Patrice と同じくフランスの従業員ですが、Sylvia は別の国であるカナダの従業員です。Patrice には以下が必要です。

• Kiran のデータへの書き込みアクセス権
• Sylvia のデータへの読み取りアクセス権

今回のケースで選択的アクセスを割り当てる方法は以下のとおりです。

1. 少なくとも次のアイテムを含む「L1 Employees」リストを作成します。
   • Kiran Contributor
   • Sylvia Sales
2. 次のアイテムを含む「L2 Countries」リストを作成します。
   • France
   • Canada
3. General Lists で、「L2 Countries」を「L1 Employees」の親リストとして設定します。
4. 「L1 Employees」リストで、「Sylvia Sales」の親アイテムとして「Canada」を選択し、「Kiran Contributor」の親アイテムとして「France」を選択します。
5. General lists で、「L1 Employees」に対して選択的アクセスを有効にします。
   L2 Countriesに対する選択的アクセスが自動的に有効になります。
6. ユーザー に移動して Patrice Planner に次へのアクセス権を割り当てます。
   • L1 Employees Write の下の Kiran Contributor
   • L1 Employees Read の下の Sylvia Sales

「France」と「Canada」の両方で従業員が新たに入社し、マネージャーも加わります。

Patrice は直属の部下への書き込みアクセス権が必要ですが、直属の部下は他のマネージャーの直属の従業員への読み取りアクセス権のみが必要です。

[Users] に移動し、「France」と「Canada」の両方を「L2 Countries Read」の下の Patrice に割り当てます。

親リストの読み取り権限にはこのリスト アイテムへのアクセス権も含まれるため、「Sylvia Sales」は「L1 Employees Read」列に表示されなくなります。書き込みアクセス権は「France」への読み取りアクセス権よりも高いため、「L1 Employees Write」列には引き続き「Kiran Contributor」が表示されます。

「L1 Employees」リストがディメンションとして含まれるすべてのモジュールで、「Patrice」について「France」と「Canada」の両方がサマリーとして表示され、各従業員が引き続きリスト アイテムとして表示されます。ただし、個々の従業員が編集できるのは Kiran Contributor のデータのみです。

「L1 Employees」リストがディメンションとして含まれるモジュールで、「Patrice」について「France」と「Canada」がサマリーとして表示され、各従業員がリスト アイテムとして表示されます。ただし、個々の従業員が編集できるのは Kiran Contributor のデータのみです。

企業で、マネージャーが管理チェーン外の従業員のデータへの読み取りアクセス権を持つことを望まなくなったとします。この場合は「Canada」と「France」への読み取りアクセス権を削除します。Patrice のアクセス権は Kiran Contributor より高いレベルであるため、Patriceは 引き続きこれにアクセスできますが、Sylvia Sales や他のチームの従業員への読み取りアクセス権はなくなります。