Anaplan XL Reporting では、複数の方法でワークブックにデータを取り込むことができます。

グリッドは Anaplan XL Reporting で最も一般的に使用されるアプローチです。最も低いレベルでは、グリッドはピボット テーブルに似ています。各グリッドは行と列がある独立したコンポーネントです。さらに詳細なレベルまでドリルダウンし、スライス & ダイスを使用できます。

グリッドでは、シンプルなユーザー計算、豊富なランキング、フィルタリングにより、ピボット テーブルの多くの制限が緩和されます。レポート デザイナー、グリッド タスク ペイン、又は階層ラベルのドラッグ & ドロップを使用してグリッドを変更できます。

グリッドは多次元キューブか表形式モデルに接続し、クエリ言語として MDX を使用できます。

Anaplan XL では式を使用してキューブから値と階層メンバーを取得します。このアプローチにより、レイアウトと書式設定を完全に制御でき、式が理解しやすくなり、ユーザー ダイアログも使用できます。

レイアウトが重要となるダッシュボードや正式な財務レポートで式が最もよく使用されます。式レポートを作成する最も簡単な方法は、グリッドを作成し、それを式に変換することです。

式は多次元キューブか表形式モデルに接続し、クエリ言語として MDX を使用できます。

ユーザーの好みはさまざまであり、多くの場合、どちらのレポート方法も使用できますが、考慮すべき点は次のとおりです。

  • グリッドはスライス & ダイス分析に適しており、ドラッグ & ドロップ分析がサポートされています。
  • グリッドでは、行と列の数を変更することで動的なデータを処理します。
  • 同様に、グリッドは同じデータを返す式レポートよりも高速です。
  • 式は、レイアウトと書式設定の可能性に関して完全な柔軟性を実現します。

テーブルは、MDX を使用して多次元キューブに、DAX を使用して表形式モデルに、又は SQL を使用してリレーショナル データベースに接続できます。

テーブルはグリッドと似ていますが、行の概念はなく、すべてが列です。

テーブルとグリッドのどちらを使用すべきか

  • データが多次元キューブ内にある場合、グリッドの方が柔軟性とリアルタイム性に優れています。
  • メモリ内表形式モデル (xVelocity) の場合は、グリッドとテーブルのどちらを使用しても構いません。グリッドの方が柔軟性に優れています。場合によっては、DAX クエリを実行することにより、テーブルのパフォーマンスが向上することがあります。
  • SQL の場合はテーブルを使用する必要があります。