Anaplan XL Reporting を使用して、ビジネス ユーザーはレポートとダッシュボードを作成できます。 

プログラミングの経験がなくても、独自の分析やデータ探索を実行することもできます。

プランニング モデルと予算設定モデルに Anaplan XL を使用できます。二つのコア製品は Excel とウェブをベースにしています。

データ ソース

Anaplan XL Reporting の重要な点は、データ自体が Excel に保存されないことです。Anaplan XL Reporting は、Microsoft SQL Server Analysis Services (SSAS) Tabular 及び Multidimensional、Power BI、SAP HANA、IBM TM1、Kyvos、Incorta、Atoti、Anaplan、Anaplan Financial Close and Consolidation などのさまざまなデータ ソースと接続します。Anaplan XL Reporting では、Anaplan XL Reporting 全体の機能のサブセットを使用して、リレーショナル データベースに直接接続することもできます。

使用方法

Anaplan XL には、マネージド セルフサービス ビジネス インテリジェンス モデルが用意されています。IT 部門がキューブ又は表形式モデルを作成して所有し、ビジネス ユーザーは独自のレポート、ダッシュボード、分析を作成して保持できます。そのため、ビジネス ユーザーはレポートを柔軟に作成してコントロールできる一方、IT 部門で企業データのコントロールを維持します。

Anaplan XL Reporting は次の二つのコア製品で構成されています。 

  • Excel Edition – Excel 内で強力かつ柔軟なレポート、分析、ダッシュボード環境を提供する Microsoft Excel (Office 365 – 2003) のアドイン。Anaplan XL は Excel のプレゼンテーション機能とクエリ機能を拡張し、追加のデータ視覚化コンポーネントを提供します。ユーザーは、標準のピボット テーブル環境よりもはるかに多くの作業をより迅速に実行しながら、Excel スキルも引き続き使用できます。
  • Web Edition – ウェブ サーバー ベースのソフトウェアです。すべての標準ブラウザーとモバイル アプリ アクセスを通じて、インタラクティブ レポートへのイントラネット又はインターネット アクセスを提供します。Anaplan XL Reporting - Excel Edition で開発されたレポートは、より広範囲に配布するために Anaplan XL Reporting Web に公開できます。Anaplan XL Reporting Web にはアドホック レポート機能も用意されています。

Anaplan XL の用語

キューブは、メジャーとディメンションによって定義された構造に編成されたデータのセットです。

次のオブジェクトが含まれています。

    • メジャー
    • ディメンション
    • レベル
    • メンバー

メジャー

キューブはさまざまな構造にすることができますが、メジャーは通常、レポートで合計する要素です。一般的なメジャーとしては、「売上高」、「販売単位」、「単位コスト」などが挙げられます。

ディメンション、階層、レベル

ディメンションはレポートの代名詞です。たとえば、地域別、期間別、製品別に売上をレポートしたい場合があります。地域、期間、製品はキューブ内で異なるディメンションになります。Anaplan XL Reporting では、レポートにディメンションを簡単に配置し、表示する要素を選択できます。

ディメンションは一つ以上の階層で構成できます。階層は、データの順序付けられたグループ化またはドリル パスです。たとえば、時間ディメンションは会計日とカレンダー日付の両方の階層で構成される場合があります。これらは、日を月、四半期、年にグループ化する異なる方法です。

地理階層には、国、都道府県、市町村の三つのレベルを含めることができます。ユーザーは、どのレベルからでも簡単にアイテムを選択したり、上位レベルから始めて詳細までドリルダウンしたりできます。

メンバー

メンバーとは、階層内の任意のレベルにある任意の要素です。

現実世界のキューブは通常次元数が 3 を超えていますが、この例では 3 次元を使用しています。この図は、自転車販売ビジネス用のシンプルなセールス キューブを示しています。キューブには、「Unit Sales」と「Profit」 という二つのメジャーと、次の三つのディメンションが含まれています。

  • Product:販売されている製品。販売されている製品はすべて自転車で、「Road」と「Mountain」にいずれかに分類され、各カテゴリーに二つのモデル タイプがあります。
  • Region:製品が販売されている地域。半球別に分類されています。
  • Time:製品が販売された期間 (簡略版)。今回のケースでは四半期レベルまでですが、通常は年レベルから始まり、月または日まで細分化されます。

キューブの各軸が一つの次元を表しています。キューブの軸に沿ったテキストはディメンションのメンバーです。メンバーの例としては、「m50」、「Asia」、「2nd quarter」などがあります。個々のメンバーはディメンションの階層構造に集約されます。

キューブ内の値は、今回のケースでは「Unit Sales」と「Profit」というメジャーを表しています。キューブ内の各セルには各メジャーの値が含まれており、ディメンション メンバーの交差によって形成されています。たとえば、赤で表示されているセルは、(Product: m50, Region:Asia, Time:2nd Quarter) が交差する点を表しています。メジャーの値は「Unit Sales: 600, Profit: $217」です。

Anaplan XL では、スライス化とダイス化によって、ディメンション間のすべての交差における各メジャーの値を特定できます。