Anaplan XL Reporting Web ユーザーは、Anaplan XL Web レポートを Power BI レポートに埋め込み、リンクすることができます。
前提条件
- Anaplan のカスタム ビジュアル パッケージ
- Anaplan XL Web サーバーが HTTPS として実行されている
- Power BI クラウド又は Power BI Report Server (March 2018 以降) を使用している
- 最新の Windows アップデートが適用されている
Anaplan XL Web の準備
Power BI は Anaplan XL Web とは異なるサーバー上でホストされるため、Anaplan XL Web でクロスドメイン アクセス (CORS) を有効にする必要があります。これにより、Power BI が Anaplan XL Web と正しく統合されるようになります。Anaplan XL Web 構成アプリケーションで、[Advanced] タブの Power BI ビジュアル サポートを有効にします。
ハンドラー マッピング順序の設定
- Anaplan XL Web サーバー上の IIS (インターネット インフォメーション サービス) マネージャーで Anaplan XL Web アプリケーションを選択してから、[Handler Mappings] を選択します。
- [Actions] の下で [View Ordered List...] をクリックします。
- OPTIONSVerbHandler がすべての *.svc エントリの上に表示されていることを確認します。
順序を変更した後は、[Unordered List] に戻ってから [Ordered List] に移動し、正しい順序になっているのを確認することをおすすめします。確実に保存するには、これを数回実行する必要がある場合があります。
IIS 又は web.config でのカスタム ヘッダーの追加
IIS の [HTTP Response Headers] の下に以下を追加します。
Access-Control-Allow-Origin * Access-Control-Allow-Headers Accept,X-Requested-With,X-Prototype-Version,Content-Type,Cache-Control,Pragma,Origin,Set-Cookie,Cookie Access-Control-Request-Method POST Access-Control-Allow-Methods GET, POST, PUT, DELETE, OPTIONS Access-Control-Allow-Credentials true
web.config の場合は以下を追加します。
<system.webServer> <defaultDocument /> <httpProtocol> <customHeaders> <remove name="X-Powered-By" /> <add name="Access-Control-Allow-Origin" value="*" /> <add name="Access-Control-Allow-Headers" value="Accept,X-Requested-With,X-Prototype-Version,Content-Type,Cache-Control,Pragma,Origin,Set-Cookie,Cookie" /> <add name="Access-Control-Request-Method" value="POST" /> <add name="Access-Control-Allow-Methods" value="GET, POST, PUT, DELETE, OPTIONS" /> <add name="Access-Control-Allow-Credentials" value="true" /> </customHeaders> </httpProtocol>
SameSite Cookie 処理の更新
web.config を次のように更新します。
<system.web> <httpCookies … requireSSL="true" httpOnlyCookies="true" sameSite="None" />
<sessionState … cookieSameSite="None" />
設定が存在する場合は新しい属性を追加します。設定が存在しない場合は新しいエントリを作成します (... を除く)。
Windows 認証への変更
カスタム ビジュアルで Windows 認証をサポートするには追加の変更が必要です。また、Microsoft Edge 又は Google Chrome でのみ完全に動作します。サーバーが Windows 認証情報を受け入れることができるかどうかを確認するために、ウェブ ブラウザーではプリフライト OPTIONS リクエストを送信します。Anaplan XL Web では匿名の OPTIONS リクエストを許可する必要があります。これを行うには以下を実行します。
- ヘッダーを更新します。
Access-Control-Allow-Origin null
<add name="Access-Control-Allow-Origin" value="null" /> - IIS で [Anonymous Authentication] を有効にします。
- web.config で以下のセクションを見つけます。
<authentication mode="Windows" />
これを次のように更新します。<authentication mode="Windows" /> <authorization> <allow verbs="OPTIONS" users="*" /> <deny users="?" /> </authorization>
これにより、プリフライト リクエストは認証情報なしで返されますが、残りのリクエストとウェブサイトでは認証が必要なままとなります。
カスタム ビジュアルの使用
Power BI でのレポートの挿入
Power BI レポートを編集し、[Visualizations] で [Import a custom visual] を選択してカスタム ビジュアル パッケージをインポートします。これにより、[Visualizations] の下に、レポートを挿入するために使用できる新しいアイコンが表示されます。挿入したら、パラメーターを追加できます。
これで、ウェブ サーバーからレポートを選択できるようになります。[...] ボタンでレポートを選択するには、Desktop ではなく Power BI オンラインでレポートを編集する必要があることに注意してください。
ウェブ パラメーターを介したレポートのリンク
レポートのフィールドにリンクする場合、属性名に一致する任意の ウェブ パラメーターを介してレポートに値が渡されます。
その他のオプション
Power BI のビジュアルのその他のオプション (サーバー名、シート タブを表示するかどうかなど) を設定できます。
制限
- 各パラメーターの一つのメンバーのみがレポートに渡されます。複数のメンバーを選択した場合は空白が渡され、範囲を基準にしたアイテムはデフォルト メンバーに戻ります。
- Power BI 接続レポートを初めて開く際には、ログインが求められます。
- Power BI のデスクトップ バージョンを使用して Power BI レポート サーバーでレポートを設定する場合は、レポート パスを手動で入力する必要があります。レポートはブラウザーで表示した後にしか表示されません。