QueryEx 又は #queryex! は、Anaplan XL Reporting の式から返される可能性があるエラー ステータスです。

このメッセージは、式によって要求されたデータを取得するクエリの実行中にエラーが発生したことを意味しています。このエラーは通常、クエリでエラーが発生したときにデータベース/キューブによって生成されます。

この問題の最も一般的な原因は、クエリによって無効なメンバーが参照されていることです。一般的な原因は以下のとおりです。

  • メンバー名が間違っている:データ入力エラー。
  • メンバー名が無効:セキュリティ制限により、一部のユーザーが要求されたメンバーにアクセスできない場合があります。
  • 書式設定エラー:日付からテキストへの変換と、日付形式の想定は問題ありません。たとえば、米国英語でレポートを作成し、ドイツに展開するとエラーが発生します。
  • 空のセルの参照:結果は [Dim].[Hier].[] 又は [Dim].[Hier].[0] というメンバーになります。

Anaplan XL ではパフォーマンスを向上させるために複数のセルをバッチにまとめます。クエリにエラーがある場合、バッチ内のすべてのセルが #queryex! を返します。

バッチ計算のこの戦略は Excel とウェブでは異なる場合があるため、ウェブではエラーのあるセルが多く表示される可能性があります。非表示のシート上のセルがエラーの原因となっている可能性があります。セルを個別に計算すると正常に機能しますが、問題のあるセルとグループ化されるとエラーが発生します。

Excel 内かウェブ上で SQL Profiler トレースを実行すると、問題の原因となったクエリをキャプチャできます。これを SQL Management Studio で実行すると、メッセージが返され、これを使用してワークブック内の問題を見つけることができます。

Excel では、[Extras] → [Trace formula errors] で追加情報を確認できます。ウェブでは error.log ファイルに記録されます。いずれの場合も、クエリ テキストと、問題の原因となったセルに関する情報が利用可能になります。

メンバー名が間違っている場合は修正できます。レポートの作成中に古い式が使用されていた場合は、それを削除できます。

XL3Member 式に無効なメンバー名を入力すると、名前が検証され、無効な場合は #mem! が返されます。メンバーを検証するために #mem! を返す場合でも、XL3Lookup から XL3Member 式を安全に参照できます。これは、レポートの作成時に、どのメンバーがユーザーに対して有効であるかわからない場合に特に便利です。