フレックス レポートは、式レポートのスタイルの一つです。このスタイルでは、レポート デザイナーがレポートのカスタム ドリル パスを定義できます。
フレックス レポートでは、[Products] → [Customers] → [Orders] のように、ユーザーがレポート内でドリルできます。ユーザーはダブルクリックして設定されているパスを辿ることも、右クリックのショートカットを使用してドリル パス内の任意のレベルに直接移動することもできます。これにより、制御された環境の中で高い柔軟性が得られます。
はじめに
各ドリル操作では、データが存在する行のみが返されます。つまり、特定の製品にドリルした場合、その製品を購入した顧客のみが表示されます。これは、両方の階層に対して適用された「Measure」ディメンションに依存します。
はじめる
はじめるには、グリッドを挿入し、開始時の構造を定義します。フィルター、行、列に配置するディメンションを設定します。従来の式レポートと同様に、フレックス レポートの構造も一度式に変換されると静的になります。そのため、最終的な構造と一致するグリッドから開始することが重要です。
グリッドの準備ができたら、右クリックして [Convert to flex report] 選択します。選択すると [Flex report] フォームが表示されます。
XL3FlexMember
XL3FlexMember の詳細については、「XL3FlexMember」を参照してください。
ナビゲーション
フレックス レポートが作成されると、ドリルは式のドリルと同じように動作します。つまり、階層のレベルではなく、定義されたフレックス パスに従います。
展開先
フレックス レポートのメンバーを右クリックすると、[Expand To] オプションが表示されます。このオプションを使用して、特定のフレックス セット レベルにスキップできます。
ドリル先
[Drill to] オプションを使用すると、キューブ内の任意の階層や属性にドリルできます。既にレポート内に存在する階層にドリルすることはできません。これらの階層は無効になります。
スライサー
フレックス レポートにスライサーを追加するには、フィルター メンバーを一つ以上ハイライト表示して、[Add Slicer] を選択します。これにより、スライサーが追加され、自動的にカスケードされます。スライサー同士は上から下へ順番に連携して動作します。スライサーを追加すると、フレックス パスの [Auto Filter] オプションも有効になります。