通常、ユーザーが定義する時間範囲では、モデル カレンダーでカバーされない時間の間隔でユーザーがデータの範囲を指定できます。ただし、Polaris 計算エンジンと Classic では時間範囲の扱い方が異なります。主な相違点と類似点はこのドキュメントで説明しています。

時間範囲とは、モジュールとライン アイテムで使用して、時間に基づくデータの分析を可能にし、全体を通して Classic と Polaris 両方の計算エンジンで同じロールを維持するディメンションの一種です。 

注記: 関数が使用されるライン アイテムの時間ディメンションの異なる時間範囲をベースにする時間ディメンションがあるライン アイテムが少なくとも引数の一つになっている場合、関数は複数の異なる時間範囲を参照するため注意してください。

Polaris では Classic と同じような以下の機能が維持されています。

  • 時間範囲の作成と管理を行う同じインターフェースの使用
  • 非時系列関数で複数の異なる時間範囲を参照できます。
  • タイム スケール一つにつき時間データ型は一つしかなく、モデル カレンダーとユーザーが定義した時間範囲の両方の最も早い期間から最も遅い期間までの時間軸の範囲全体をカバーします。

Polaris 計算エンジンを使用する場合はスパース性が主な考慮事項になりませんが、Polaris の時間範囲にはいくつかの機能的な相違点があります。

ClassicPolaris
複数の異なる時間範囲を参照できる時系列関数は PREVIOUSNEXTTIMESUM のみです。どの関数でも複数の異なる時間範囲を参照できます。
複数の異なる時間範囲を参照できる関数は常にモデル タイムライン全体に対して実行されます。関数はターゲット時間ディメンションに対してのみ実行されます。以下の例の「ターゲット時間ディメンションに従った実行」を参照してください。

注記:時系列関数では、特定の時間軸に対する結果が複数の時間軸における引数の値によって異なる点に注意してください。PREVIOUSOFFSETMOVINGSUM などが例として挙げられます。