MOVINGSUM は変化する時間範囲の値を返します。含まれている各時間範囲について、見つかった値の合計を集計します。

MOVINGSUM を使って、毎週の売上結果に基づく、集計されたローリング フォーキャストを作成できます。

MOVINGSUM(Line item to aggregate [, Start period] [, End period] [, Aggregation method])

引数データ型説明
Line item to
aggregate
(必須)
数値、ブール値、日付、
時間軸、リスト、又はテキスト
一定期間内で集計するライン アイテム

Start period 

数値
計算を開始する期間

省略した場合、MOVINGSUM は時間範囲内のすべての期間を集計します。

End period

Value to offset
データ型のミラー
計算を終了する期間

省略した場合、MOVINGSUM は開始期間の同じ値を使用します。

Aggregation method

キーワード

使用する集計方法

使用可能なキーワードは SUM、AVERAGE、MIN、MAX、ANY、ALL、FIRSTNONBLANK、LASTNONBLANK、TEXTLIST です。詳細は以下を参照してください。

省略した場合のデフォルトの動作はライン アイテムのデータ型によって異なります。

 MOVINGSUM(Bonus pay, -2, 0)


JanFebMarAprilMayJuneJulyAug
Bonus pay6,1505,8505,9006,0254,8504,9505,6006,250

MOVINGSUM
(Bonus pay, -2, 0)

6,150

12,000

17,900

17,775

16,775

15,825

15,400

16,800

Aggregation method 引数を省略した場合に使用されるデフォルトの集計方法は、Line item to aggregate 引数のデータ タイプによって異なります。Line item to aggregate 引数の各データ タイプで使用されるデフォルトの集計方法は次のとおりです。

  • 数値形式の場合のデフォルトの動作は SUM
  • ブール形式の場合のデフォルトの動作は ANY
  • 日付、リスト、又はテキスト形式の場合のデフォルトの動作は FIRSTNONBLANK
  • 先行するすべての引数を指定しないと後続の引数を指定できない
  • 結果ライン アイテムは Line item to aggregate 引数と同じ形式にする必要がある
  • Start period 引数か End period 引数に少数を使用する場合、最も近い整数に丸められる
  • Line item to aggregate 引数に、別の関数を含む式を使用する場合、結果ライン アイテムと同じ時間範囲をその関数で使用する必要がある
  • Start period 引数か End period 引数でモジュールの時間範囲外の期間を指定した場合、その期間は集計から除外される

Polaris では、集計方法 Formula (式) に指定した状態で、ライン アイテムの式に MOVINGSUM を使用することはできません。Classic エンジンでは使用できます。

Classic エンジンでは、時間軸をライン アイテムの引数として使用することはできません。Polaris では使用できます。


JanFebMarAprilMayJuneJulyAug
Line item3,0002,3502,0002,2002,5003,0004,5003,700
MOVINGSUM
(Line item, -2, 0, AVERAGE)
3,0002,6752,4502,1832,2332,5673,3333,733
MOVINGSUM
(Line item, -2, 0, MAX)
3,0003,0003,0002,3502,500 3,0004,5004,500
MOVINGSUM(x, -2, 0, MIN)3,0002,3502,0002,0002,0002,2002,5003,000
MOVINGSUM(x, -3, 0, MIN)6,0005,3505,0004,3504,5005,0006,7007,000