ウォーターフォール チャートの最初の列は後続の列と比べてかなり大きくなることがあります。それが原因でラベルが読みにくくなり、データの解釈も難しくなります。自動軸では、軸の目盛りにより小さな値の範囲を指定することでこの問題に対処しています。 

一番大きなデータ値から一番小さなデータ値を引いて導き出した数字の 10% が計算に使用されます。この値が一番小さいデータ値に追加されたうえでその値が丸められ、軸はこの値を起点に描画されます。通常は一番幅の広い列を途中までしか表示せず、幅の狭い列をより広く表示することで、比率を見やすくし、ラベルも読みやすくしています。

たとえば、最小値が 50 で最大値が 100 の場合、100-50 = 50 という計算が行われ、50 の 10% である 5 が導き出されます。そのため、軸の目盛りはゼロではなく 45 からになります。

自動軸の計算は画面解像度に基づいて行われ、状況に応じて変化します。チャートをある環境から別の環境に移動すると軸の目盛りが変化します。

ディスプレイのサイズが変わると、それに合わせてチャートの表示方法も変化します。プレビューからダッシュボードに表示を切り替えたり、ダッシュボードから .PDF に出力したりすると、軸の目盛りの値も変わる場合があります。非常に大きな値といくつかの非常に小さな値があるような状況では、小さい方の値を表示できるだけの画面解像度がないとこれらの値が表示されない場合があります。

ダッシュボード上にある下のチャートでは、軸の目盛り範囲が 0M から 6M までになっているのがわかります。

範囲が 0M から 6M までの軸の目盛り。

[Auto Axis] を有効にすると、4680k から 4790k までの目盛りがある軸がプレビューに表示されます。.PDF にエクスポートしてもチャートは同じように表示されます。

範囲が 4680k から 4790k までの軸の目盛り。

[Update Dashboard] を選択し、ダッシュボードでチャートを表示している場合、軸には 4675k から 4800k までの目盛りが表示されます。値は正確に表示されています。画面解像度が変わると目盛りも変化します。

[Update Dashboard] を選択し、ダッシュボードでチャートを表示している場合、軸には 4675k から 4800k までの目盛りが表示されます。

自動軸は、最初の値が大きなプラス値の場合に最適です。

自動軸は、最初の値が大きなプラス値の場合に最適です。

最初の値がゼロの場合、[Auto Axis] を有効にする前に [Chart Options] で [Hide Zero Value] を選択し、値の範囲がゼロの値で歪められないようにします。

非常に大きな数字がより小さな値と組み合わされると、自動軸で比率を正確に表すのが難しくなります。このような状況では自動軸が反応しない場合もあり、変更を加えることもできません。これには次のケースも当てはまります。

  • 自動軸によって計算、及び丸められた 10% の値の範囲内にデータ値が収まる。非常に大きな数字を使用している場合にこれが発生する可能性があります。
  • 値が軸のマイナス側にある。データ値はすべてチャートのプラス側に表示する必要があります。ウォーターフォール チャートでマイナス値を使用できますが、チャートではゼロ未満の値を表示しないようにする必要があります。
  • チャートに表示される値はすべてマイナスになります。

特に、データがこれらのパラメーターの範囲内にある場合、[Auto Axis] を選択してもチャートの表示に変化がないため、[Auto Axis] が有効になっていることに気付かない場合もあります。

[Chart Options] では、軸の目盛りのデフォルトがゼロに固定されています。

[Auto Axis] を選択すると、軸の目盛りの値がプレビューに即座に反映されます。チャートを作成したばかりの場合はダッシュボードに公開できます。既存のチャートを編集している場合、[Chart Options] から [Publish Copy To] を選択してコピー先のダッシュボードを選択します。元のダッシュボードに公開するには [Update Dashboard] をクリックします。