ライン アイテム ブロックのセル数上限

ライン アイテムにはブロックの上限を超えた数のセルを含めることができます。これは、一つのライン アイテムを複数の期間、バージョン、リスト、リスト内のレベルに適用できるためです。ただし、以下に当てはまる場合にはライン アイテムに上限が適用されます。

• 上限を超えているブロックを使用するライン アイテムを作成しようとしている。
• ライン アイテム ブロックの上限を超える形でライン アイテムの [Applies To] 列のリストを変更する。
• ライン アイテム ブロックの上限を超える形で、ライン アイテムに適用されるいずれかのリストを変更する。

実行しようとしている変更によってブロックのセル数上限を超える場合、その変更は適用されません。セル数の削減を促す通知が表示されます。

ライン アイテムの合計セル数はモジュールのブループリント ビューで確認できます。これはライン アイテムに含まれるすべてのブロックのセル数を示しています。

モデル ロールによってリストへの書き込みアクセス権がある場合、リストに適用されるライン アイテム ブロックに追加のセルが事前に割り当てられます。こうすることで、そのロールを持つユーザーがアイテムを追加または削除したときにブロック内の値を効率的に再計算できます。

事前に割り当てられるセルは使用するまでワークスペース割当量にはカウントされません。また、ライン アイテムのセル数またはリスト アイテム数には表示されません。ただし、ライン アイテム ブロックのセル数にはカウントされます。この場合、稀なケースですが、これらのセルを現在使用していなくても、ブロックがセル数の上限を超えている可能性が考えられます。

「Cities」と「Product」という二つのリスト、及び時間とバージョンに適用される「Units Sold」というライン アイテムを作成します。

カレンダー タイプを [Calendar Months/Quarters/Years] にして 1 年間のモデル カレンダーを設定します。ライン アイテムのタイム スケールを月に設定します。

モデルに「Actual」、「Budget」、「Forecast」という三つのバージョンがあることを確認します。

「Cities」にはアイテムが三つ、「Product」にはアイテムが四つあるため、3 x 4 = 12 となります。

12 の月、四つの四半期、一つの年の合計 17 の時間軸があり、12 x 17 = 204 となります。

三つのバージョンでセル数は 12 x 17 x 3 = 612 となります。

ただし、このデータを格納するブロックにはそれぞれ、期間、バージョン、リスト レベルの一つの組み合わせのデータしか含まれません。

そのため、「Mar 21」、「Budget」、「Cities」、「Product」が交差するデータでは「Units Sold」が一つのブロックになります。ブロックにはバージョンと時間軸が一つだけ適用されるため、リスト レベルのアイテム数に基づいてセル数が計算され、3 x 4 = 12 となります。

このケースでは、「Cities」と「Product」両方にレベルが一つしかありません。ただし、合計かトップ レベルを追加すると、ライン アイテムにそれぞれのブロックが追加されます。

「UK」と「Japan」という二つのアイテムがある「Countries」リストを「Cities」の親として追加します。「UK」は「London」と「Manchester」の二つの「Cities」アイテムの合計レベルを提供します。「Japan」は「Tokyo」と「Osaka」の販売数の合計を提供します。

「Countries」にはアイテムが二つしかないため、「Countries」リスト レベルのブロックは小さくなり、3 x 2 = 6 となります。これが時間軸とバージョンで乗算され、6 x 17 x 3 = 306 となります。

これを子リスト レベルのセル数に加算すると、ライン アイテムのセル数は 612 + 306 = 918 となります。