モジュール内のデータを測定するライン アイテムはモデル ビルダーが作成します。データの入力、式の格納、計算の実行にはライン アイテムを使用します。ライン アイテムには、数値や日付、ブール値、リストなど、さまざまなデータ型を設定できます。

たとえば、「Employee Expenses」モジュールに含まれる「Start date」、「Leave date」、「Salary」、「Bonus」、「Headcount」というライン アイテムなどです。「Margin calculation」モジュールに含まれる「Revenue」、「Cost of sales」、「Margin %」、「Unit price growth %」の各ライン アイテムも例として挙げられます。

一般的には以下の目的でライン アイテムを使用します。 

  • モジュールへのデータ入力
  • リストやその他のライン アイテムの参照
  • 計算の格納

ライン アイテムはピックリストとして、またモジュール内の見出しとしても使用できるため、大量のライン アイテムを整理できます。

リストのリスト アイテムとは異なり、ライン アイテムには次のような特徴があります。

  • 式を含めることができ、式で参照できます。リスト アイテムを参照できるのは式だけです。
  • 一つのモジュールにだけ属します。リスト アイテムはどのモジュールでも使用できます。

ライン アイテムの表示と管理を行うには、モデル設定バーで モジュール を選択してからライン アイテムを選択します。モジュール内のライン アイテムを構成するには、ブループリントでモジュールを開きます。各ライン アイテムが左側の列に表示されます。

同じモジュール内、同じモデル内の他のモジュール内のどちらでも式でライン アイテムを参照できます。式が含まれないライン アイテムもあります。

たとえば、「REV03 Margin Calculation」モジュールには「Revenue」、「Cost of Sales」、「Margin」、「Margin %」、「Unit Price Growth %」、「Unit Cost Growth %」の各ライン アイテムがあります。各ライン アイテムのデータ型は数値で、セルの値を計算する式が含まれています。 

式で「REV02 Volume Inputs」モジュールから「Volumes」、「REV01 Price Book 」モジュールから「Unit Price」を参照することで「Revenue」ライン アイテムのデータを計算できます。例:

'REV02 Volume Inputs'.Volumes * 'REV01 Price Book'.Unit Price * (1 + Unit Price Growth %)

式で同じモジュール内の他のライン アイテムを参照することで、「Margin」ライン アイテムのデータを計算することもできます。例:

Revenue - Cost of Sales

ライン アイテム サブセットも作成できます。ライン アイテム サブセットとは、同じモデル内の同じ又は異なるモジュールのライン アイテムのコレクションのことです。 

ライン アイテム サブセットを使用することで、ライン アイテムの大きなリストを小さなグループに絞り込んだり、別のモジュールの計算をまとめたりします。ライン アイテム サブセットはモジュール内のディメンションとして使用できます。