特に複雑な式を作成する場合は数式エディターを使って式を追加します。エディターでは構文ハイライト機能、構文チェック機能、入力チェック機能でコードの確認と修正をサポートします。オートコンプリートとスマート フォーマットによって関数を正確に参照でき、式を自動的にフォーマットできます。式を書いている最中にモジュールを切り替えることもできます。

注記: 式を入力する前に必ずライン アイテムの形式を設定します。式の結果とセルの形式を一致させる必要があります。たとえば、式の結果が日付の場合、ライン アイテムの形式も日付にする必要があります。

式を書く際は以下の要件に従うようにしてください。

  • 開き括弧を使用したら必ず閉じ括弧も使用する
  • 使用する関数に必要な引数をすべて入力する
  • 一つの式で 100 個以上の関数を入れ子にしない
  • ハイフン、数値または演算子 (+ - / *) を含むラインアイテム名は一重引用符で囲む

関数、演算子、及び式の書き方の詳細については、「すべての関数」を参照してください。

数式エディターを使って式をライン アイテムに追加する手順は次のとおりです。

  1. ブループリント 、ライン アイテムの順に選択します。式バーでは、編集フィールドの横にライン アイテム名が表示されます。
  2. 式バーで、ライン アイテム名、又はライン アイテム名の左にある 展開 Small-caret を選択して数式エディターをプレビュー モードで開きます。
    注記:IF THEN ELSE 関数を含む有効な式は数式エディターでインデントされます。
  3. 数式エディターを有効にする手順は以下のとおりです。
    • 編集 を選択します。
    • 数式エディターをダブルクリックします。
    • 数式エディターに入力します。
  4. エディターにを入力します。
    • エディターに関数、演算子、参照を直接入力します。オートコンプリートは正確な参照と関数名の入力をサポートします。
    • 同じモジュールのライン アイテムに参照を追加するには、ライン アイテムを選択します。ライン アイテムが数式エディターに自動的に追加されます。
    • 別のモジュールのライン アイテムに参照を追加するには、参照先のモジュールを開いてライン アイテムを選択します。モジュールを切り替えても、数式エディターはウィンドウ最下部に固定されたままになります。
  5. 式が完成したら [Apply] を選択します。
    式を破棄してプレビュー モードに戻るには [キャンセル] を選択します。数式エディターを閉じるには 閉じる を選択します。
  6. 必要に応じて、式をモデルのどのバージョンに適用するかをブループリント[Formula Scope] 列で指定します。[Formula Scope] オプションのデフォルトは [All Versions] です。

式を書く際には数式エディターを移動したりサイズを変更したりできます。

ウィンドウの下部または右側に数式エディターを固定するには下部に固定 右側に固定 を選択します。数式エディターはデフォルトでウィンドウの下部に固定されています。

ウィンドウの下部に数式エディターを固定した場合、エディター最上部にカーソルを合わせ、青い線を上下にドラッグすることでサイズを変更できます。

ウィンドウの右側に数式エディターを固定した場合、エディターの横にカーソルを合わせ、青い線を左右にドラッグすることでサイズを変更できます。

構文チェックは式に自動的に適用されます。式に構文エラーがある場合は、数式エディターの右下に警告 が表示されます。

エラーがある場合は、式の該当する部分が赤い下線で示されます。赤い下線部分にカーソルを合わせるとエラーの詳細が表示されます。エラーの説明と推奨される対応方法が表示されます。

一度に表示されるエラーは一つだけです。最初の問題を修正すると、別の問題が表示される場合があります。

入力チェックは式に自動的に適用されます。たとえば、数式によって生成された結果がライン アイテムと同じ型でない場合、ライン アイテムの形式が日付になっている場合には数値に解決され、 警告が表示されて [適用] ボタンが無効になります。

展開した数式エディターで式を編集すると、入力したテキストに対する候補がオートコンプリートによって表示されます。スマート フォーマットでは、よくあるタイプミスと式のレイアウトが自動的に修正されます。

関数、モジュール、ライン アイテム、リスト、リスト プロパティの順で候補が表示されます。

式のオートコンプリートでは次の候補が表示されます。

  • [ (左角括弧): 集計関数と関連関数が表示されます。
  • ' (一重引用符): 現在のモデルのモジュールが表示されます。
  • . (ピリオド): モジュール名の後に、モジュール内のライン アイテムが表示されます。

すべての参照を検索するには、Ctrl + Shift + F (Windows) か Command + Shift + F (Mac) を押します。

Esc キーを押すと、さらに入力するまで候補が非表示になります。

スマート フォーマットでは以下が修正されます。

  • 条件付きロジックのインデント
  • 式のスペース
  • 式の構造に合わせた、貼り付けたロジックの書式設定

式のオートコンプリートとスマート フォーマットは数式エディターの設定 で管理できます。 

拡張した数式エディターを使用している場合、モデル エンジンで利用可能なすべての関数の検索とヘルプの参照が可能です。

使用可能な計算関数のリストを表示するには、数式エディター ペインで を選択します。すべての関数のリスト、エンジン間の計算の違い、その構文を含む計算関数ウィンドウが表示されます。タイトル バーをドラッグして計算関数ウィンドウを移動したり、サイズを変更したりできます。

以下の操作が可能です。

  • 検索フィールドを使用して名前で関数を見つけるか、ドロップダウンを使用してカテゴリーでフィルタリングします。
  • いずれかの計算関数を選択すると、説明、構文、引数、同等の操作が行える Excel 関数 (存在する場合) など、その計算関数のヘルプが表示されます。
  • を選択すると、関数とその構文がコピーされます。
  • 関連する Anapedia ページを開くには を選択します。

キーボード ショートカットを使用すると、計算関数を簡単に操作して使用できます。


MacWindows
関数リストを下に移動Tab キー又は下向き矢印Tab キー又は下向き矢印
関数リストを上に移動Shift + Tab キー又は上向き矢印Shift + Tab キー又は上向き矢印
関数の構文をコピーCommand + CCtrl + C
関数の追加情報を表示エンターキーエンターキー