ブール形式の引数をテストして、true か false かに応じて二つの結果のうちの一つを返します。

たとえば、IF THEN ELSE 関数を使って、指定した条件を満たす値にだけ計算を適用できます。

構文

IF Boolean argument THEN Result 1 ELSE Result 2

引数

引数データ型説明
Boolean argumentブール値

関数が Result 1 と Result 2 のどちらを返すかを決定するブール形式の引数

TRUE の場合、関数は Result 1 を返します。FALSE の場合、関数は Result 2 を返します。

Result 1数字、ブール値、日付、時間軸、リスト、テキスト

Boolean argument が TRUE に解決される場合に返される値

Result 2 と同じデータ型にする必要があります。

Result 2数字、ブール値、日付、時間軸、リスト、テキスト

Boolean argument が FALSE に解決される場合に返される値

Result 1 と同じデータ型にする必要があります。

IF THEN ELSE 関数は Result 1 引数および Result 2 引数と同じデータ型の結果を返します。

構文の例

IF Time Settings.'Current Version' THEN Revenue ELSE 0

追加情報

代替の構文

他のスプレッドシート アプリケーションで使用されている構文を使用することもできます。例:

IF(a > b, x, y)

この式は次の式に相当します。

IF a > b THEN x ELSE y

式エディターのインデント

新しいモデリング エクスペリエンスで IF THEN ELSE 関数を使用した場合、展開された式エディターで関数の各引数がインデントされます。

ブール形式の結果

指定した条件に基づいてブール形式の結果を返す必要がある場合、必ずしも IF THEN ELSE 関数を使う必要はありません。代わりに演算子を使ってステートメントを作成し、セルの値に基づいて Anaplan から TRUE 又は FALSE の値を返すことができます。たとえば、以下のようなステートメントを使用できます。

a > b

この式は次の式に相当します。

IF a > b THEN TRUE ELSE FALSE 

式での IF THEN ELSE の複数回の使用

式で IF THEN ELSE を複数回使用できます。ただし、IF THEN ELSE が複数回使用されている式はメンテナンスが難しくなることもあるため、できるだけ複数回の使用は避けてください。式で IF THEN ELSE を 10 回以上使用する必要がある場合、LOOKUP 関数の使用を検討してください。

制約

Result 引数のデータ型を一致させる

Result 1 引数と Result 2 引数でデータ型を同じものに揃える必要があります。ターゲット ライン アイテムでもデータ型を同じものに揃える必要があります。

同等の操作が行える Excel の関数

IF

例

すべてのデータ型の一般的な例

この例では二つのモジュールを使用しています。一つ目のモジュールは「Values module」で、各データ型の二つの値を含む複数のライン アイテムがあります。

Number 1100
Number 2200
Boolean 1
Boolean 2
Date 11/1/2021
Date 22/2/2021
Time period 1Jan 21
Time period 2Feb 21
List 1London
List 2Paris
Text 1Good
Text 2Bad

Result 1 引数と Result 2 引数では、上記の値を下記の二つ目のモジュールの式で使用しています。二つ目のモジュールには、IF THEN ELSE 関数の Boolean argument で使用されているライン アイテムもあります。


シナリオ 1シナリオ 2
Boolean argument

数値の例

IF Boolean argument THEN Values module.'Number 1' ELSE Values module.'Number 2'

100200

ブール値の例

IF Boolean argument THEN Values module.'Boolean 1' ELSE Values module.'Boolean 2'


日付の例

IF Boolean argument THEN Values module.'Date 1' ELSE Values module.'Date 2'

1/1/20212/2/2021

時間軸の例

IF Boolean argument THEN Values module.'Time period 1' ELSE Values module.'Time period 2'

Jan 21Feb 21

リストの例

IF Boolean argument THEN Values module.'List 1' ELSE Values module.'List 2'

LondonParis

テキストの例

IF Boolean argument THEN Values module.'Text 1' ELSE Values module.'Text 2'

GoodBad

演算子の使用例

Boolean argument で AND や NOT、 OR などの演算子を使用して、IF THEN ELSE 関数の条件をきめ細かく指定できます。


Region ARegion BRegion C
Value 111010
Value 210110
IF 'Value 1' >= 10 AND 'Value 2' >= 10 THEN "A" ELSE "B"BBA
IF 'Value 1' >= 10 OR 'Value 2' >= 10 THEN "A" ELSE "B"AAA