時間範囲のプランニング、作成、使用については、さまざまなコンセプトや考え方があります。これには時間範囲の長さと粒度が含まれます。
時間範囲を操作する場合は、対象のデータ タイプにおける各時間範囲の動作と集計方法を考慮してください。
時間範囲の単位
時間範囲はモデルの会計年度の単位で定義します。利用できる集計方法のなかから、開始期間と会計年度数の観点で単位を定義します。
時間範囲の [Start Period] はモデル カレンダーの [Fiscal Year Start Month] と連動しています。
モデル カレンダーより前に始まる、モデル カレンダーの範囲を超える、あるいはモデル カレンダーの範囲内や範囲外の時間範囲を定義できます。時間範囲は会計年度、過去または将来の年数、現在の期間に対する変更の影響を受けません。
ただし、モデル カレンダーの開始期間を修正すると、新しい値に合わせてすべての時間範囲が調整されます。そのため、モデル カレンダーの会計年度が 4 月始まりの場合、モデル カレンダーの開始年の 4 月に始まるようにすべての時間範囲が調整されます。
モデル データと時間範囲
現在のモデル カレンダーより短い、又は現在のモデル カレンダーの範囲外の時間範囲を実装する前に、モデルに現在のデータを保存する必要がないことを確認してください。時間範囲を初めて実装する際にはこれが特に重要になります。
モデルに現在のデータを保存する必要がないか不明な場合は以下を行ってください。
- ファイルにデータをバックアップする
- モデル カレンダーを使用する他のライン アイテムにライン アイテムの既存データをコピーする
- モデル全体をバックアップする
モデル カレンダーへの一部の変更が時間範囲とモデル データに影響する場合があります。
モデル カレンダー設定 | 効果 |
会計年度の開始または終了 | 新しい会計年度の定義に合わせてすべての時間範囲が再調整され、その結果データが失われる場合があります。 |
利用可能な集計 | 時間範囲には影響しませんが、新しい時間範囲のデフォルト設定には影響します。 集計レベルを削除すると、粒度は削除される集計レベルに設定されるため、その結果モデル カレンダーが適用するライン アイテムでデータが失われる可能性があります。 |
週カレンダー タイプの設定 (Weeks 4-4-5 の [Week Grouping] オプションなど) | これらの変更は時間範囲に継承されますが、データには影響しません。 |
利用可能な集計
各時間範囲に異なる集計レベルを定義できるため、モデルのデザインとデータ分析の柔軟性が向上します。
利用可能な集計は [Time Ranges] タブの新規 ダイアログか編集ダイアログで構成します。時間範囲ごと、又はモデル カレンダーごとに利用可能な集計を選択できます。集計のレベルは以下を制御します。
- デフォルトのモジュール ビュー
- ライン アイテムのディメンション性で利用できる粒度
- 時間軸形式で利用できる粒度
- 計算によって参照できる合計
- PARENT などの関数の動作