データで計算を実行したり、必要なデータを見つけたりするには演算子と定数を使用します。

データの結合や比較、算術演算や論理演算を実行するには、数式で演算子を使用します。

データ型や組み合わせによって使用できる演算子は異なります。ただし、一つの式のなかで複数の演算子とそれに対応するデータ型を使用できます。

式に以下が含まれている場合は、リスト又はライン アイテムの名前を一重引用符で囲みます。

  • 数値
  • ハイフンやアスタリスクなどの演算子
  • IF、AND、又は OR という単語

リスト又はライン アイテムの名前にある文字が数式と演算子に影響しないように、必ず引用符を使用してください。

演算子説明
+

アイテムを追加します。

数値、日付、及び時間軸の値で使用します。

数値を数値、または日付に追加することはできますが、日付に日付を追加することはできません。

データ型が数値の値をデータ型が日付の値に追加すると、その数値の日数分だけ日付が前に進みます。

Cabbages + Carrots + 'Mange-Tout' + 'Oranges and Lemons'
-

アイテムを減算します。

数値と日付の値で使用できます。

数値と日付から数値を引いたり、日付から日付を引いたりできます。

データ型が日付の値からデータ型が数値の値を引くと、その数値の日数分だけ日付が後ろに戻ります。

日付から日付を引くと数値が返され、各日付間の日数が表示されます。

Sales - Cost of Goods
*

アイテムを乗算します。

数値で使用できます。

Price * Units
/

アイテムを除算します。

数値で使用できます。

除数がゼロの場合、演算子はゼロの結果を返します (DIVIDE 関数は無限大を返します)。

Profit / Sales
>

左側のアイテムの値が右側のアイテムの値よりも大きいかどうかを特定します。IF を含む式で使用します。

数値、日付、時間軸、又はテキストの値で使用できます。この演算子で使用するアイテムはどちらもデータ型を同じにする必要があります。

IF x > 1000 THEN a ELSE b

IF “Abc” > “abc” THEN a ELSE b

<

左側のアイテムの値が右側のアイテムの値よりも小さいかどうかを特定します。IF を含む式で使用します。

数値、日付、時間軸、又はテキストの値で使用できます。この演算子で使用するアイテムはどちらもデータ型を同じにする必要があります。

IF x < 1000 THEN a ELSE b

IF “Abc” < “abc” THEN a ELSE b

>=

左側のアイテムの値が右側のアイテムの値以上かどうかを特定します。IF を含む式で使用します。

数値、日付、時間軸、又はテキストの値で使用できます。この演算子で使用するアイテムはどちらもデータ型を同じにする必要があります。

IF x >= 1000 THEN a ELSE b

IF “Abc” >= “abc” THEN a ELSE b

<=

左側のアイテムの値が右側のアイテムの値以下かどうかを特定します。IF を含む式で使用します。

数値、日付、時間軸、又はテキストの値で使用できます。この演算子で使用する値はどちらもデータ型を同じにする必要があります。

IF x <= 1000 THEN a ELSE b

IF “Abc” =< “abc” THEN a ELSE b

=

二つのアイテムが等しいかどうかを特定します。IF を含む式で使用します。

数値、ブール値、日付値、時間軸値、又はテキスト値の比較に使用できます。

IF x = 1000 THEN a ELSE b
<>

二つのアイテムが等しくないかどうかを特定します。IF を含む式で使用します。

数値、ブール値、日付値、時間軸値、又はテキスト値の比較に使用できます。

IF x <> 1000 THEN a ELSE b
&

二つ以上のテキスト文字列を連結します。

連結された文字列の文字が式に影響しないように、対象の文字を引用符で囲んでください。

  • テキスト形式アイテムへの参照は一重引用符で囲みます。
  • 式に直接入力されたテキストは二重引用符で囲みます。

大量のテキスト文字列、又は長いテキスト文字列を連結すると、モデルのパフォーマンスに悪影響が及ぶことがあります。パフォーマンスを向上するために、別のデータ形式を使用することを検討してください。

'Text-formatted line item' & x

"text_string" & x

AND

AND 演算子の前後両方の条件を満たしているかをテストします。

ブール値で使用できます。

x > 1000 AND y >1000
NOT

NOT 演算子の後の条件が FALSE であるかをテストします。

ブール値で使用できます (この例では「Active?」がブール値ライン アイテムです)。

NOT Active?
OR

OR 演算子の前後いずれかの条件のみを満たしているかをテストします。

ブール値で使用できます。

x > 1000 OR y > 1000

式キーワード TRUE と FALSE は対応するブール値に解決されます。

定数 BLANK はリスト、テキスト、時間軸または日付の各データ型のデフォルトの空の値です。 

注記:値が空白と等しいかどうかをテストする方法を探している場合は、ISBLANK を参照してください。

以下も参照してください。

Polaris では、テキスト値を比較する場合、空白はそれ自体と等しく、他のすべてのテキスト値よりも小さくなります。それ以外の場合、空白との比較では常に FALSE が返されます。 

Classic エンジンでは、空白は常にそれ自体と等しくなります。日付またはテキスト値を比較する場合、空白は他のすべての値よりも小さくなります。それ以外の場合、空白を含む不等式は常に FALSE を返します。

Polaris では、>、<、= などの演算子では 1E-14 のしきい値までわずかな相違が許容されます。Classic エンジンでは、演算子で相違が許容されません。

演算子 + と - が日付値に適用されると、どちらかのオペランドが空白の場合、Polaris では空白が返されます。

* 演算子のいずれかのオペランドが NaN の場合、Polaris では 0 が返され、Classic では NaN が返されます。