バージョンを使用してモデル内のさまざまなシナリオを比較できます。
バージョン管理
ワークスペース管理者はモデル設定からバージョン ペインにアクセスしてバージョンの作成、削除、管理を実行できます。バージョン ペインではバージョンのインポートとエクスポートも可能です。
ワークスペース管理者がモデルを作成すると、デフォルトで Actual (実績) と Forecast (フォーキャスト) というバージョンが含まれます。これらのバージョンの名前は変更可能ですが、Actual という名前で作成されたバージョンは バージョン ペインで常に Actual として選択されます。
ワークスペース管理者は追加のバージョンを作成することでシナリオをさらに探索し、差異レポートを設定してモデル バージョン間の差異を比較できます。
ワークスペース管理者は一括コピーを使用することで、あるバージョンから別のバージョンにデータを一括でコピーできます。一括コピーを使用して、リスト内のあるアイテムから別のアイテムにデータをコピーすることもできます。
注記: 実績バージョンは削除できません。
バージョン切り替え日
Actual (実績) を除くすべてのバージョンで、ワークスペース管理者はバージョン ペインの [Switchover] 列から切り替え日を選択できます。選択できる日付はモデルの時間軸で、現在の期間とは独立しています。
選択した日付まで、そのバージョンのデータは Actual と同じになり、読み取り専用になります。切り替え日が過ぎると、実績ではないバージョンのデータはデフォルトでゼロ (又はデータ型の他のデフォルト値) になり、別のデータを入力できます。
Forecast バージョンには切り替え日が自動的に含まれますが、変更可能です。各期間の最後に新しい切り替え日を選択して、ローリング フォーキャストを作成することもできます。
切り替えの例
切り替え日を 4 月 23 日に設定したと仮定します。次に、列に時間、行にバージョン、ページに「Sales」というライン アイテムがある「Sales forecast」モジュールを作成します。第一四半期 (「Jan 23」、「Feb 23」、「Mar 23」) の Actual データは編集可能ですが、Forecast データは編集できません。第二四半期 (「Apr 23」以降) は両方のバージョンの値を編集できます。編集可能な値は青字で表示されます。
現在のバージョン
モジュールか補助ビューを開いた時にデフォルトでページ セレクターで選択されるバージョンは現在のバージョンによって決まります。現在のバージョンがない場合、又は現在のバージョンへのアクセス権がない場合は、バージョン リストの一番上のバージョンが選択されます。
現在のバージョンに基づいて結果を返す計算関数を使用するには、現在のバージョンを選択する必要があります。たとえば、CURRENTVERSION は現在のバージョンのライン アイテムの値を返します。
必要に応じて、ワークスペース管理者はバージョンの横にある Current チェックボックスをオンにしてバージョンを現在のバージョンとしてマークできます。現在のバージョンとして設定できるバージョンは一つだけです。