Microsoft SQL Server (MSSQL) からデータをインポートするための接続を Anaplan Data Orchestrator で作成します。次に、その接続を使用してデータを抽出し、ソース データセットを作成します。

MSSQL インスタンスが必要です。これはオンプレミス上かクラウド プラットフォーム上でホストできます。Amazon Web Services (AWS)、Azure、Google Cloud Platform (GCP)、又はその他のクラウド プロバイダーを使用できます。このソリューションはオンプレミスの SQL Server 展開とも互換性があります。 

少なくとも読み取り権限がある、パスワードを持つデータベース ユーザーも必要です。読み取りアクセス権を持つ新しいデータベース ユーザーを作成する方法の例を次に示します。

USE {database name};
CREATE LOGIN {user name}
 WITH PASSWORD = '{password}';
CREATE USER {user name} FOR LOGIN {user name};
EXEC sp_addrolemember 'db_datareader', '{user name}';
EXEC sp_addrolemember '{role name}', '{user name}';
 

Microsoft SQL Server (MSSQL) コネクターでは、Azure SQL への接続もサポートしています。

MSSQL か Azure の認証情報が必要になります。認証情報の詳細については、MSSQL か Azure のドキュメントを参照してください。

接続を作成するには以下を実行します。

  1. 左上のナビゲーション メニューから [Data Orchestrator] を選択します。
  2. 左側のパネルから [Connections] を選択し、次に [Create connection] を選択します。
  3. [Microsoft SQL Server (MSSQL)]、[Next] の順に選択します。
    コネクターが見つからない場合は、[Find...] フィールドに検索ワードを入力します。
  4. [Connection details] ページで接続の名前説明を入力してから、[Next] を選択します。
  5. [Connection credentials] ページで MSSQL の認証情報を入力してから [Next] を選択します。
    フィールドの詳細については、以下の表の「接続認証情報フィールド」セクションを参照してください。
  6. 接続テストが完了したら、[Done] を選択します。

この表には、[Connection credentials] ページに表示されるフィールドの詳細が記載されています。

接続認証情報フィールド説明
SSH Tunneling

この機能では、Secure Shell (SSH) トンネルを使用して MSSQL インスタンスに安全に接続できます。また、セキュリティも強化されます。

SSH トンネリングのオプション:

  • No Tunneling:SSH トンネルを使用して接続しない場合はこのオプションを選択します。
  • SSH Tunneling Key Authentication:このオプションを選択した場合は、次のフィールドに入力する必要があります。
    • SSH Login Username:SSH トンネル ログインの認証に使用されるユーザー名。
    • SSH Private Key:SSH 認証に使用される、暗号化されていない PEM 形式の秘密鍵。フィールドに含める必要がある秘密鍵の形式の例を次に示します。

-----BEGIN PRIVATE KEY-----MIIEvAIBADANBgkqhkiG9w0BAQEFAASCBKcwggSjAgEAAoIBAQDxq...
...(Base64 形式の秘密鍵の内容) ...
... 複数の行 ...
-----END PRIVATE KEY-----

    • SSH Tunnel Jump Server Host:トンネルとして機能する SSH ジャンプ サーバーのホスト名または IP アドレス。
    • SSH Connection Port:SSH ポート番号。
Username認証に必要なユーザー名。
Password認証に必要なパスワード。
HostMSSQL ホスト ドメイン。ホストは、MSSQL 又は Azure SQL インスタンスの管理者によって提供されます。
Port

MSSQL ポート番号。ポート番号は、MSSQL 又は Azure SQL インスタンスの管理者によって提供されます。

ポート番号は通常 1433 です。

DatabaseMSSQL データベース名。
Schemas

MSSQL データベース スキーマ。このフィールドは必須ではありません。 

単一のスキーマ名を入力することも、フィールドを空のままにすることもできます。フィールドが空の場合、Data Orchestrator はすべてのスキーマを取得します。

MSSQL 接続からデータを抽出して、ソース データを Data Orchestrator に追加できます。抽出したデータから、ソース データセットを作成します。

データを抽出するには以下を実行します。

  1. 左上のナビゲーション メニューから [Data Orchestrator] を選択します。
  2. 左側のパネルから [Source data] を選択します。
  3. [Add data] → [From connection] を選択します。
  4. [Dataset details] ページで次の詳細を入力し、[Next] を選択します。
    • Connection:データセットのベースとなる MSSQL 接続を選択します。 
    • Dataset name:データセットの名前を作成します。
    • Description:データセットに関する説明を入力します。
    • Namespace:名前空間を選択します。これは、接続用に定義された特定のデータベースの MSSQL スキーマです。
    • Path name:パス名を選択します。これは MSSQL テーブル名です。 
  5. [Choose an uploaded type] ページで次の詳細を入力し、[Next] を選択します。
    1. [Load type] を選択します。
      • Full replace (完全置換):現在読み込まれているデータを新しいデータに完全に置換します。
      • Append (追加):新しいデータを現在のテーブルの末尾に追加します。
      • Incremental (増分):新しいデータを取得し、主キー フィールドの一致に基づいてデータセットの内容を増分更新します。既存のデータが更新され、新しいデータが追加されます。
    2. インポートする列を選択します。
  6. 確認ダイアログで [Create] を選択します。