数式や集計値を含むセルはドリルダウンすることができます。そうすることで計算の基準となる他のセルの値や、その値の計算に使用されている数式を表示できます。

ドリルダウンを使用してセルの値を分析します。たとえば以下の目的に使用できます。

  • 連結売上の数字を構成する値を調べる
  • 総勘定元帳のコードまで掘り下げて収入明細書で経費の傾向を調査する
  • 連結された人件費を把握するためにコスト センター別の従業員の内訳を調査する

ドリルダウンできるのは数式または集計を含むセルだけです。 値だけを含むセルには、ドリルダウンの対象になるものはありません。

ドリルダウンは、ワークシートのボード及びプライマリ グリッドで実行できます。グリッド カードを展開すると、[追加のインサイト] パネルからグリッドでドリルダウンを使用することもできます。

セルをドリルダウンする際、そのセルの計算式が別の式や集計値を使用している場合があります。数値だけを含むセルに到達するまで複数レベル分をドリルダウンし続けることができます。 

まずはレベル一つ分ドリルダウンする必要があります。複数レベルをドリルダウンした後は、前のレベルに戻るか、さらに複数レベル分ドリルダウンし続けることができます。ただし、ドリルダウンするレベル数はそれぞれの段階でどのセルを選択するかによって異なります。そのため、一度にドリルダウンできるのはレベル一つ分だけです。

選択されたセルまでドリルダウンすると、サイド パネルが開いてドリルダウンのデータが表示されます。

セルが選択されているワークシート。右側に [Drill down] パネルが開いており、セルの式と [式の値] が表示されています。

[ドリルダウン] パネルには以下の数式セクションが表示されます。

  • セルの場所
  • 数式

セルの場所は「モジュール名.ライン アイテム名」という形式で表示されます。たとえば「Payroll Data.Salary」となります。数式はセルの場所の下に表示されます。

セルに数式が入っている場合、[式の値] セクションにセルと、その数式が計算の基準とするセルの値が表示されます。 

セルが集計値だけで数式を含まない場合は、[集計値] セクションにセルと、その集計値の基準となるセルの値が表示されます。

値を含むモジュールの名前はセル及びセルの値の上に表示されます。

数式が複数のモジュールの値を基準としている場合、基準となるモジュール毎に個別のグリッドが表示されます。コンテキスト セレクターが値に適用されている場合、モジュール用に選択されたコンテキストは各グリッド内の値の下に表示されます。

[式の値] グリッドと [集計値] グリッドに編集可能な値を持つセルがある場合はデータを編集できます。セルが編集されると、そのセルを基準にしている計算が更新されます。たとえば、[集計値] グリッドのデータを編集した場合、ドリルダウン元のセルが更新されます。

複数レベル分ドリルダウンすると、レベル一つ分のドリルダウンの場合と同様の種類のデータが表示されます。さらに、[Drill levels] メニューと [Drill from] グリッドも表示されます。

右側に [Drill down] パネルが開いているワークシート。[ドリル レベル] メニュー、[ドリルダウン元] グリッド、[集計値] グリッドが [Drill down] パネルに表示されています。

[Drill level] メニューには現在のドリル レベルが表示されます。 

メニューを選択すると、ドロップダウン リストに現在のレベルと前のドリル レベルが表示されます。前のドリルダウンのレベルを選択して、もう一度そのレベルのドリルダウン データを表示できます。

検索フィールドがドロップダウン メニューの最上部に表示されます。キーワードを入力して、検索ワードに合致するものを含むレベルだけを表示できます。

右側に [Drill down] パネルが開いているワークシート。[ドリル レベル] メニューが開いており、前のレベルに戻るためのオプションが表示されています。

最初のドリルダウン レベルに戻った場合、レベル一つ分ドリルダウンしたデータだけが表示されます。[Drill level] メニューと [Drill from] グリッドは、複数レベル分ドリルダウンした場合にのみ表示されます。 

[Drill from] グリッドには以下が表示されます。

  • そのセルを含むグリッドの名前
  • 列と行にあるセルに適用されているディメンション
  • セルの値

セルを含むモジュールの名前は、そのセルに適用されているコンテキスト セレクターと一緒にグリッドの下に表示されます。