比較と同期のプロセスの基本原則を理解しておくことが重要です。
モデル間で構造的な互換性がある必要がある
選択したソース モデルとターゲット モデルで相互に構造的な互換性がある場合のみ比較と同期を使用できます。ターゲット モデルの最新のリビジョンがソース モデルの構造情報履歴にある場合に二つのモデルで構造的に互換性があると見なされます。
次の両方に当てはまる場合にソース モデルとターゲット モデルで構造的に互換性があると見なされます。
- ソース モデルをコピー又はインポートする際にターゲット モデルが作成された
- ソース モデルのリビジョン タグからターゲット モデルが作成された
これによりモデル間のリンクが作成され、構造的な互換性が実現されます。
構造情報が個別に変更されているモデル間で変更を同期するメカニズムはありません。モデルに元々互換性があり、その後構造的な変更がターゲット モデルに加えられた場合でもこのルールが適用されます。
モデルで構造的な互換性を維持して同期するために、以下を行うことを強く推奨します。
- 構造的な変更はソース モデルに対してのみ行う
警告: ターゲット モデルに構造的な変更を加えると、ソース モデルとの互換性がなくなります。 - ターゲット モデルの構造的な変更を防ぐには、展開モードを有効にします。
必要な権限
比較と同期を使用できるのは、ソース モデルとターゲット モデルの両方でワークスペース管理者になっているユーザーだけです。
シングル サインオン (SSO) ユーザーの場合、同期できるのは同じ SSO サーバーに割り当てられているワークスペースにあるモデルだけです。例外ユーザーの場合は、同期対象モデルがあるすべての SSO 対応ワークスペースでステータスが例外ユーザーになっていることを確認してください。
すべての構造変更が移動する
比較と同期では、ソース モデルからターゲット モデルに移動する変更を取捨選択することができません。選択したソース リビジョン タグによって保存されたものも含め、すべての構造変更がソース モデルからターゲット モデルに移動します。
一方向の同期
比較と同期のプロセスは一方向です。ソース モデルで加えられた構造変更はターゲット モデルに移動しますが、ターゲット モデルで加えられた変更がソース モデルに書き戻されることはありません。
1 対 1 の同期
比較と同期では一度に一つのターゲット モデルにしか変更を移動できません。
ソースがターゲットよりも新しい必要がある
ターゲットよりも後のリビジョン タグがソースにある場合のみ、構造的に互換性がある二つのモデルを同期できます。この条件に該当しない場合、構造的な変更は移動しません。ソース モデルのリビジョンがターゲットよりも前の場合、同期しようとすると [No Compatible Models With Revision Tags Found] というメッセージが表示されます。
ソース モデルに一つ以上変更を加え、リビジョン タグを追加してから再試行します。
比較レポートについて
同期しようとしているすべての変更を表示するには、ターゲット モデルとソース モデルの間の構造的な差異に関する比較レポートをダウンロードします。このタブ区切り (.txt) ファイルでは、[Compare & Synchronize] ダイアログの簡単なサマリーよりも包括的な情報を確認できます。例:
- サマリーに新しいバージョンが一つ表示されている場合、レポートにはバージョン名とそのバージョンのすべてのプロパティが詳細に表示されます。
- 変更されたリストが一つサマリーに表示されている場合、リスト名、及び追加、移動、削除、又は変更されたアイテムとプロパティがレポートに表示されます。
ソース モデルの構造情報に対するすべての追加と変更がレポートに含まれます。ファイル サイズを小さくするために、リスト アイテムは個別に表示されません。
同じモデルの二つのリビジョン タグ間の構造的な差異に関する比較レポートもダウンロードできます。
注記: 比較レポートには必ず決まった順序で変更が表示されます。ただし、ターゲット モデルに変更が適用される順番は変更の内容によって異なります。