ウォーターフォール チャートは、初期値がその後のプラス値またはマイナス値からどのような影響を受けたかを表す際に役立ちます。

ウォーターフォール チャートは、増減するアイテム値について、段階的な推移を理解する上で非常に便利です。

棒全体で最初と最後の値を表し、中間値は浮動棒として表されます。それぞれの棒は、値がプラスなのかマイナスなのかによって色分けされます。プラスの値は緑、マイナスの値は赤、合計値はグレーとなります。これらの色は [Card configuration] パネルでカスタマイズできます。

ウォーターフォール チャートは柔軟性に優れています。たとえば、製品の売上、会社の利益、原価計算表、進行中の契約数、営業パイプラインの構造、キャッシュフロー計算書を閲覧したり、部門の損益がどのような構成になっているかを追跡したりする上で便利です。

ウォーターフォール チャートをボード又はワークシートに追加する方法については、「ボードへのチャート カードの追加」及び「ワークシートへのチャート カードの追加」を参照してください。 

縦棒グラフや横棒グラフとは異なり、ウォーターフォール チャートではプラス値とマイナス値が横並びで表示されます。このようなレイアウトにより、プラスとマイナスの変化を一目で比較できます。

注記:ウォーターフォール チャートでパーセンテージ値を使用し、最終的な合計が前のライン アイテムの合計の一部である場合、ウォーターフォール チャートには合計が表示されません。

ウォーターフォール チャートは損益報告書の視覚化によく使用されます。損益報告書のウォーターフォール チャートは通常、増加と減少の系列で構成されており、サブカテゴリに分割されています。

ウォーターフォール チャートのおよびデータの見出しには構成オプションがあります。利用できるオプションは以下のとおりです。

  • Y 軸の下限値を調整する [自動軸] スイッチ。チャートの初期値および最終値と比較して小さい中間値を比較する際にこのオプションを使用します。 
  • 値が 0 のデータ アイテムを削除する [ゼロの消去] スイッチ。これによってウォーターフォール チャートが合理化され、プラスとマイナスのデータ アイテムがわかりやすくなります。
  • チャート内の最初の縦棒を、合計を表す縦棒と同じ色に切り替える [最初のアイテムを合計とする] スイッチ。ウォーターフォール チャート上の最初のデータ アイテムを合計にすると、より理解しやすくなります。

ウォーターフォール チャートはビューの最初の縦棒だけを使用し、ビューの行は縦棒として表示します。チャートのビューを構築する際、ページと確実に同期するために以下を実行してください。

  • リスト アイテムを行に、ライン アイテムを列にピボット
  • 時間をコンテキスト セレクターとして、ライン アイテムを行にピボット

これらの方法を使うと、時間のコンテキスト セレクターを変更することで、ウォーターフォール チャートでのデータの表示方法を変えることができます。

ウォーターフォール チャートは以下のような内容を把握する際に便利です。

  • 昨年中の特定の値の変動とその理由
  • 特定の結果の元となったそれぞれの値
  • 特定の事柄に最も大きな影響を及ぼした要素

以下のような場合は、ウォーターフォール チャートが適切な選択肢ではないことがあります。

  • カードを挿入するスペースが小さい場合 (ウォーターフォール チャートはボード上で横方向に大きなスペースを必要とするため)
  • 複数のデータ アイテムを同時に比較する必要がある場合 (ウォーターフォール チャートはデータの最初の縦棒だけをビューに表示できるため)

ウォーターフォール チャートでは値が集計されません。計算を常に正しい状態にするには、有効なライン アイテムが必要です。 

最下層レベルは集計において重要な役割を果たします。チャートで使用している最下層レベルを削除すると、データ表示に影響します。

以下のような場合は、別のチャートを使用することをおすすめします。

その他のタイプのチャートについては、「チャート」ページを参照してください。