横棒グラフと縦棒グラフは長方形の棒でデータを表示します。値が大きいほど棒が長くなります。横棒グラフは変数の値を横方向にプロットし、時間などのディメンションは縦方向に固定します。縦棒グラフは変数の値を縦方向にプロットし、ディメンションを横方向に固定します。
横棒グラフや縦棒グラフをボード又はワークシートに追加する方法については「ボードへのカードの追加」及び「ワークシートへのカードの追加」を参照してください。
以下の画像では、左側に横棒グラフが表示されています。右側には縦棒グラフが表示されています。
横棒グラフと縦棒グラフの用途
値をデータ カテゴリーに集約して値を比較し、特定のある時点 (又は他のディメンション) のデータのスナップショットを提供するには横棒グラフと縦棒グラフを使用します。
横棒グラフと縦棒グラフは外観的にも機能的にも似通ってはいるものの、それぞれ適しているデータ分析の種類は異なります。
- 横棒グラフは水平に表示されるため、Y 軸上で長く複雑な、又は多数のラベルがあるグラフを表示できます。またラベルは左から右に配置されるので読みやすくなっています。横棒チャートでは、カテゴリーは通常 Y 軸に沿って表示されるため、一般的に時間を考慮しない場合の分析に使用されます。
- 縦棒グラフでは、通常、時間は X 軸に沿って、測定単位は Y 軸上に表示されます。この左から右への方向は時系列と関係付けられているため、縦棒グラフは経時的な変化を強調して表示する場合に理想的です。
データ系列内でのアイテムのランク付けを行う場合にも横棒グラフと縦棒グラフを使用できます。その際には、ランキングがグラフに反映されるよう、グラフを作成する前にデータを並べ替える必要があります (モジュールでビューを保存するか、カスタム ビューをデザインしてください)。
横棒グラフと縦棒グラフではマイナスの値はプラスとは逆方向にプロットされるため、マイナス値を明確に表すことができます。ただし、マイナスであれプラスであれ極端に大きな値があるとグラフに利用できるスペースが限られてしまい、あまり差がない値の区別が難しくなります。
棒グラフは以下のような内容を把握する際に有用です。
- A は B とどのように異なるか
- もっとも製品を多く販売した営業担当者
- 過去 X 年間の平均成長率
- ウェブサイト トラフィックの構成はどうなっているか
検討事項
以下のような場合は、横棒グラフや縦棒グラフが最善の選択肢ではないことがあります。
- データ カテゴリーのラベルが非常に長い
- チャート カードの高さや幅が変更されている。これによって測定単位のスケールが変わるため、横棒グラフや縦棒グラフの値の差異が小さくなったり強調されすぎたりして誤解を招く可能性があります。
その他のチャート タイプ
以下のような場合は、別のチャートを使用することをおすすめします。
- 個々の値ではなくデータのトレンドを明確にする (折れ線グラフを使用)
- データセットに複数のデータ カテゴリーとバージョンがある (複合グラフを使用)
- 同じ共通のディメンションに対して多数のカテゴリーのデータを比較する (点図表を使用)
- 複数のカテゴリーの複数の正確な数値を比較する (点図表、又はグリッドを使用)
他の種類の横棒グラフと縦棒グラフ
積み上げ横棒グラフと積み上げ縦棒グラフ
積み上げ棒グラフでは、異なるデータ カテゴリーの値が一つの棒に表示されます。デフォルトの集合グラフでは別々の棒で表されます。
積み上げ棒グラフは、データ カテゴリーの全体的な値と、そのカテゴリー内の個々のサブカテゴリーの両方を同時にモニターする場合に理想的です。
パーセンテージ棒グラフ
パーセンテージ棒グラフでは、測定の軸全体が塗りつぶされ、データの比率が表示されます。データ カテゴリーの個々の値は表示されません。
パーセンテージ棒グラフは、データ カテゴリーの中の特定のカテゴリーが相対的に占める割合を確認する場合に理想的です。ただし、測定の軸にはデータ カテゴリーの値は表示されないので、数値を追跡する場合は他の種類のチャートの方が適しています。
その他のチャートについては、チャート タイプの詳細を参照してください。