子セルを一つの値に合計する方法は集計方法で定義します。
たとえば、各月の値を持つライン アイテムがある場合、集計方法を使用して四半期または年の合計を計算できます。 合計や平均、最大値を計算したり、その他の集計方法を選択してデータの集計方法をコントロールできます。
データ型ごとにデフォルトの集計方法があります。たとえば、データ型がブール値と数値の場合は [None] (集計無し) がデフォルトとなります。
集計方法を選択する際、多数のセルの合計を計算する場合もあります。モジュールに多数のディメンションがあるか、モジュールの階層が深い場合、合計を計算しようとすると計算対象のセル数が大幅に増えることがあります。
このような場合は、ライン アイテムの集計方法を [None] (なし) に設定し、必要な時だけ別の集計方法を使用することをおすすめします。このアプローチによって、必要な時だけ集計対象セルが計算されるようになります。
データに対して適切な集計方法を選択した場合は、階層内のすべてのメンバーで集計がデータの正確な合計になっているかを確認してください。
たとえば、各地域の店舗ごとに販売個数を合計するとします。この場合はデフォルトの集計方法である [Sum] (合計) を選択します。長期的な単価を計算する場合は [Average] (平均) を選択します。
他のディメンションで選択した集計方法とは異なる集計方法を時間ディメンションで選択できます。
集計方法の説明
以下の表は、Classic エンジンの各データ タイプで使用できる有効な集計方法をまとめたものです。Polaris エンジンでは一部異なっています。
| 集計方法 | データ型 | 説明 |
| Sum (合計) | 数値 | 子セルのすべての値を合計します。 |
| None (なし) | 数値、日付、リスト、時間軸、テキスト、ブール値 | 集計をオフにします。集計は実行されません。合計セルは空白のままになります。 数値とブール値のデフォルト オプションは [None] です。 [Time summary] を使用する場合、[None]を [Formula] 及び [Ratio] と組み合わせることができます。 |
| 式 | 数値、日付、リスト、時間軸、テキスト、ブール値 | 式を使用して集計値を計算します。 適切なレベルで参照対象ライン アイテムから値を選択することで式を適用します。 [Time summary] を使用する場合、[Formula]を [None] 及び [Ratio] と組み合わせることができます。 |
| Average (平均) | 数値 | 子セルの平均を計算します。 注記:平均には、空のセルとゼロを含むセルも含まれます。 |
| Ratio (比率) | 数値 | 一つのライン アイテムを別のライン アイテムで割って合計を計算します。 [Ratio] を選択した場合は比率で使用するライン アイテムを指定する必要があります。例:
[Time summary] を使用する場合、[Ratio]を [Formula] 及び [None] と組み合わせることができます。 |
| Min (最小値) | 数値、日付、時間軸 | 子セルのなかから最小値を返します。 |
| Max (最大値) | 数値、日付、時間軸 | 子セルのなかから最大値を返します。 |
Opening Balance (期首残高)
| 数値 ([Time Summary] のみ) | 系列の最初の時間軸の値を返します。 |
| Closing Balance (期末残高) | 数値 ([Time Summary] のみ) | 系列の最後の時間軸の値を返します。 |
| Any (いずれか) | ブール値 | 子セルの少なくとも一つが TRUE の場合に TRUE を返します。 |
| All (すべて) | ブール値 | 子セルがすべて TRUE の場合に TRUE を返します。 |
| First non-blank (非空白の最初の出現) | 日付、リスト、時間軸、テキスト | 空ではない時間軸の最初の値を返します。 |
| Last non-blank (非空白の最後の出現) | 日付、リスト、時間軸、テキスト | 空ではない時間軸の最後の値を返します。 |
注記:入力値がない場合、メソッドではそれに関連付けられたデータ型のデフォルト値を返します。
- 数値の場合は 0
- ブール値の場合は FALSE
- その他のデータ型の場合は BLANK
ユースケース例
| 集計方法 | 例 |
| Sum (合計) | 対象四半期内の各月の売上を合計して四半期の合計売上を計算します。 複数の部門の承認済みヘッドカウントを集計して、事業部門の合計ヘッドカウントを計算します。 |
| None (なし) | 時間や他の階層にわたって合計されるべきではない、特定の割引率のライン アイテム。 すべての期間に適用される為替レートを含むライン アイテム。これを集約しても意味がありません。 |
| Formula (式) | 集計レベルで粗利益率を計算します。式は、(総収益 - 総売上原価) / 総収益のようになります。 次の式を使用して、集計レベルで「計画と実績の差異率」を計算します: (合計実績 - 合計計画) / 合計計画。 |
| Average (平均) | 特定の四半期におけるすべての案件の平均取引規模を求めます。 月ごとのデータ ポイントから 1 年間の平均月間降雨量を計算します。 |
| Ratio (比率) | 地域の総利益を総収益で割って、地域の全体的な利益率を計算します。 キャンペーンから生まれた総収益をキャンペーンの総コストで割って、キャンペーンの全体的なマーケティング ROI を求めます。 |
| Min (最小値) | すべてのサブタスクの開始日を確認して、プロジェクトの最も早い開始日を特定します。 複数の見積りリストからサプライヤーが提示した最低価格を特定します。 |
| Max (最大値) | 月間で最も売上が高い取引を見つけます。 すべての従業員の在職期間を調べて、会社内で最も在職期間が長い従業員を見つけます。 |
| Opening Balance (期首残高) | 前年度の期末在庫残高を当年度の期首残高として繰り越します。 前会計年度末の加入者数を新しい会計年度の開始数とします。 四半期の開始時点で手元にあった現金の額を知りたい場合に使用します。 |
| Closing Balance (期末残高) | 四半期末の最終在庫数がその四半期の合計値になります。 月末時点で未解決の顧客サポート チケットの最終数がその月の最終値になります。 |
| Any (いずれか) | カテゴリー内のいずれかの単一リスク アイテムが「リスクあり」(TRUE) としてフラグ付けされている場合に、カテゴリーが「リスクあり」(TRUE) としてフラグ付けされるリスク レジスター。 親プロジェクトのサブタスクのいずれかが期限を過ぎている場合 (TRUE)、その親プロジェクトは「期限超過」(TRUE) としてマークされます。 |
| All (すべて) | すべてのサブタスクも「完了」(TRUE) である場合にのみ、集計タスクが「完了」(TRUE) とマークされるチェックリスト。 すべてのコンポーネント (「サーバー構成済み」、「データベース移行済み」、「UAT サインオフ済み」) が TRUE の場合にのみ、システム展開の合計が「準備完了」(TRUE) としてマークされます。 |
| First non-blank (非空白の最初の出現) | 時間の経過に伴う一連のステータス更新からプロジェクトの初期ステータスを見つけます。 所有権移転のログからサポート ケースの元の割り当て済み所有者を取得します。 |
| Last non-blank (非空白の最後の出現) | 所有権の変更履歴から販売勘定の現在の所有者を特定します。 一連の承認タイムスタンプから、複数ステップのワークフローの最終承認者を特定します。 |