ワークスペース管理者はライン アイテム サブセットを作成してライン アイテムのリストを生成できます。モデル内の同じモジュールからでも異なるモジュールからでも構いません。 

ライン アイテム サブセットを使用して以下を実行できます。

  • ライン アイテムが大量にあるリストをより小さなグループに絞り込む
  • 複数のモジュールの計算をまとめる
  • 複数のモジュールのライン アイテムを一つのリストにまとめる

ワークスペース管理者は同じモデル内のどのモジュールでもライン アイテム サブセットをディメンションとして設定できます。ラインアイテム サブセットをピックリストとして使用したり、ラインアイテム サブセットで計算を実行したりすることもできます。 

ライン アイテム サブセットを含むモジュールで COLLECT 関数を使用すると、COLLECT() ではソース モジュールからターゲット モジュールにラインア イテムの値を取り込みます。

注記: ライン アイテム サブセットにはリスト プロパティがありません。

ライン アイテム サブセットのユース ケースをいくつか紹介します。

  • 通貨換算
  • 昨年の損益計算書への成長率の適用
  • キャッシュフロー フォーキャストのための、請求金額の現金への変換

ライン アイテム サブセットに親ライン アイテムがあり、サブセットに一部の子しか含まれていない場合、ライン アイテム サブセットのライン アイテムからのみ親の値が計算されます。

たとえば、親ライン アイテム「Total Expenses」では以下の式で合計を求めているとします。

Salary + Bonus + Car Costs + Phone Costs + Medical Costs

ただし、「Expenses」ライン アイテム サブセットに含まれているライン アイテムは「Total Expenses」、「Salary」、「Bonus」、「Car Costs」だけです。

ライン アイテム サブセット「Expenses」がディメンションとして使用されるモジュールでは、以下の式で「Total Expenses」が計算されます。

Salary + Bonus + Car Costs

合計の計算に使用されるライン アイテムがいずれもライン アイテム サブセットに含まれていない場合、ライン アイテム サブセットの最下層 アイテムとして「Total Expenses」が表示されます。