モジュールの他の場所での変更が値に影響しないようにするためには、ホールドを使って、ブレークバックが有効になっているセルの値を一時的に固定します。 

全体の合計を変更せずに特定のライン アイテムで値を変更したい場合はホールドも便利です。 

ブレークバックが有効になっているセルならどこでもホールドを使用できます。

ホールドを使用するには以下を実行します。

  1. セルを右クリックします。 
  2. モジュールのコンテキスト メニューで [Breakback] を選択してから [Hold] を選択します。
    ホールドしたセルがグレーで強調表示されます。 

注記: 条件付き書式か比較関数によってセルにすでに色が付いている場合は、グレーの背景が優先されます。

以下の例では「Feb」の値がホールドされています。 

「Feb Cost」セルがグレー表示されたシンプルなモジュール。

Q1」の値を 60 から 100 に変更すると、「Jan」と「Mar」の値が再計算されて「Feb」がホールドされます。 

「Feb/Cost」セルがグレー表示されていて、「Q1」の値が強調表示されているシンプルなモジュール。

「Q1」で変更された値と「Feb」でホールドされている値の差 (100-20=80) が取られ、ホールドされていないセルに均等に分散されます。新しい「Jan」の値が 10/(10+30)*80=20 で計算され、新しい「Feb」の値が 30/(10+30)*80=60 で計算されます。

ホールドされているセルをリリースするには以下を実行します。

  1. セルを右クリックします。
  2. モジュールのコンテキスト メニューで [Breakback] を選択してから [Release] を選択します。 

ホールドの仕組みは次のとおりです。 

  • 現在のユーザーとセッションでセルがホールドされます。ホールドされたセルは他のユーザーには表示されず、モジュール又はダッシュボードを閉じても保存されません。
  • ライン アイテムでブレークバックを無効にすると、ホールドされているセルがすべてリリースされます。
  • 比較条件付き書式並べ替え、フィルター、又はピボットをグリッドに適用すると、ホールドされているセルはすべてリリースされ、ホールドされているセルの情報がすべて失われます。
  • 行か列に非表示アイテムがある場合、表示されているセルだけがホールドされます。 

注記:ホールドされているセルの値は変更できます。Anaplan によってホールドされ、新しい値が設定されます。複数のセルがホールドされている状態で一つのセルの値を変更しようとすると、再計算に失敗してグリッドは最初の値に戻ります。