ブレークバックを使用することで、合計 (集計) セルに値を入力できます。合計を構成するすべてのセル値が変化し、合計値が反映されます。たとえば、年間合計給与を 12 か月に均等に分配することで 1 か月あたりの受取額を計算できます。ブレークバックが有効になっている場合、セルの左上に青い三角形が表示されます。

注記:この機能は Polaris では使用できません。

ブレークバックを使用して、季節性パターンに基づいてデータを割り当てることができます。たとえば、年間の予想売上に基づいてプロファイルを指定してからブレークバックを有効にできます。合計に値を入力すると、比例配分でセルにデータが割り当てられます。

モデル設定バーの モジュール かモジュールのブループリントでブレークバックを有効にします。 

こちらの例ではグリッドに季節性データが読み込まれており、「Gross Sales」ライン アイテムでブレークバックが有効になっています。

こちらは、ページに「Gross sales」が選択されており、列に時間、行に組織があるグリッドです。「Q1 FY22」列のセルの左上に青い三角形が表示されており、ブレークバックが有効になっているのがわかります。

Belfast」の「Q1 FY2022」の合計を 6,000 に変更するとブレークバックがトリガーされます。元の値に基づいて、月と地域に比例配分でデータが割り当てられます。「UK」の数字にも反映され更新されます。

こちらは、ページに「Gross sales」が選択されており、列に時間、行に組織があるグリッドです。このグリッドの「Belfast」行にはブレークバックの影響が表示されています。「Q1 FY22」には「6,000」と入力されており、「Jan 22」、「Feb 22」、「Mar 22」のデータが比例配分で更新され、合計の「6,000」が反映されています。

ブレークバックは複数のディメンションにわたって動作します。たとえば、「UK」の「Q1 FY22」の合計を変更した場合、ブレークバックでは月に季節性パターン、都市には地理的な分割を使って合計を割り当てます。

注記: リスト階層の下位レベルのアイテムへのブレークバックの変更が上位レベルのアイテムのセル データに影響を及ぼしても、その変更は下位レベルのアイテムのセル履歴にのみ表示されます。

グリッドのセルの合計がゼロの場合、合計に値を入力すると最下層のセルに合計が均等に割り当てられます。こちらの例では、「Q1 FY22」に「12,000」と入力されており、それが 3 か月にわたり均等に割り当てられています。


Jan 22Feb 22Mar 22Q1 FY22
Germany4,0004,0004,00012,000

ブレークバックが有効になっている複数の合計にコピー & ペーストを同時に実行できます。各ブレークバックの合計の影響を受けるすべての子セルが、合計値の変化に応じて更新されます。

ブレークバックが有効になっている合計セルには、セルの左上に青い三角形が表示されます。ブレークバックの影響を受けるセル数を確認するには、ブレークバック マーカーにカーソルを合わせます。ブレークバック マーカーは [Help] メニューで非表示にできます。[ブレークバック マーカーを非表示] を選択します。

ブレークバックは多くのセルに影響を及ぼす場合があります。そのため、最初にブレークバックのトリガーとなったセルの変更、及び影響を受ける合計セル数だけがモジュールの変更履歴に表示されます。

ホールドは、セルの値を一時的に「維持」できるブレークバックの機能です。ライン アイテムの値に影響を与えずに合計を更新したり、全体の合計を変更せずに特定のライン アイテムの値を変更したりするのにホールドを使用します。

ブレークバックがトリガーされても、読み取り専用セルでは元の値が維持されます。選択的アクセスの設定によってセルが読み取り専用になっている場合があります。前半の月に変更できない履歴データがあるローリング フォーキャストでも、セルを読み取り専用にできます。

ブレークバックが使用できないケースもあります。たとえば、合計がゼロになる、ゼロを含まない最下層セルがある場合、こちらの例にもあるとおり、エラー メッセージが表示されます。 


Jan 22Feb 22Mar 22Q1 FY22
Berlin-1,1785895890

複数のライン アイテムにわたってブレークバックを実行することはできません。ブレークバックを実行できるのはシンプルな階層と時間ディメンションの合計だけです。