Anaplan XL Reporting では、MDX を使用して SAP HANA データベースに接続できます。この機能はライセンスに依存しており、HANA コネクターが必要です。
接続
まず、SAP HANA MDX プロバイダーをインストールします。これを取得するには、IT 部門と協力してください。Excel クライアントと FluenceXLWeb サーバーにインストールする必要があります。
Anaplan XL から、新しい接続フォームで SAP HANA 接続タイプを選択します。次に、サーバー名か IP アドレスとインスタンス番号を入力する必要があります。通常は名前とパスワードを入力する必要があります。その場合は [Requires Logon] をオンにします。
追加機能
セット関数
HANA に接続されたグリッドを使用する場合、メンバー適用メニューが変化し、グリッドをフィルタリングするための特定のオプションが表示されます。オプションは以下のとおりです。
- Sort:子をアルファベット順に並べます。
- Label Filters:名前を基準にメンバーをフィルタリングします。
- Value Filters:選択したメジャーの値を基準にメンバーをフィルタリングします。
これらはピボット テーブルを使用するときに表示されるオプションに似ています。詳細については、「Excel スタイルの高度な選択」のセクションを参照してください。
変数
HANA モデルで変数が定義されている場合、これらの値は Anaplan XL を使用して設定できます。
変数は次の二つのレベルで設定できます。
- 接続:これらは、グリッド/スライサーなどのデフォルトの変数値です。
- 接続を右クリックしてパラメーター値を編集できます。
- オブジェクト:変数の Grid/Slicer/SmallMultiple の値が接続設定よりも優先されます。
接続レベルの値は、[Connections] 画面で接続を作成または編集するときに設定されます。

オブジェクト レベルの設定は、レポート アイテムのデザイナーで設定されます。たとえば、グリッドの場合は変数値を編集するためのツールバー ボタンがあります。

SQL
SQL から HANA 変数にパラメーターを渡すには、次の構文を使用する必要があります。
… FROM "schema"."view" ( PLACEHOLDER."$$PARAMETER_1$$" => @parameterName1, PLACEHOLDER."$$PARAMETER_2$$" => @parameterName2) …
制限
HANA データベース エンジンの MDX サポートの制限により、一部の Anaplan XL 機能は現在利用できません。
高度なランキング、フィルタリング、並べ替え
階層内の高度なランキング、フィルタリング、並べ替えは現在 HANA 接続ではサポートされていません。
代わりに、Anaplan XL では、グリッド メンバーを右クリックして [Apply] メニュー オプションを選択することでアクセスできる、ピボット テーブル風の操作をいくつかサポートしています。
この制限によって無効になる機能は次のとおりです。
- 高度なメンバー選択
- 標準のグリッド適用メニュー
- ブレークアウト - グリッドと式
- 式の挿入 - ランキング
- スモール マルチプル - バンプ チャート
表示からの除外
これは現在、HANA 接続ではサポートされていません。
MDX のセル内チャート
サポートされている MDX の制限により、これらは現在 HANA 接続ではサポートされていません。
HANA に接続するグリッドでは、グリッドのインタラクティブな部分としてセル内チャートを定義できません。標準の式ベースのセル内チャートは、グリッドか Anaplan XL 式を通じて HANA から取得されるデータで引き続き使用できます。
セッション計算
これらは現在、HANA 接続ではサポートされていません。
この制限によって無効になる機能は次のとおりです。
- カスタム計算 (Anaplan XL リボンで定義)
- メンバー セレクター オプション ([Group members]、[Create Set]、[Calculated value])
- グリッド オプション ([Keep and Group members] と [Keep and Create Set])
注記: 標準グリッド計算は影響を受けず、HANA 接続でサポートされています。
MDX テーブル
HANA では生成される MDX をサポートしていないため、HANA 接続に基づいてテーブルを作成するオプションは現在無効になっています。
フレックス レポート
HANA では生成される Mdx をサポートしていないため、これらは現在 HANA 接続ではサポートされていません。
ドリル スルー
これは現在、HANA 接続ではサポートされていません。
ライトバック
これは現在、HANA 接続ではサポートされていません。