命名規則はモデル ビルダーがモデルを構築するのに役立ちます。命名規則に従って、モデルの複数の領域を直感的に区別できるようにすることが重要です。

リスト、モジュール、機能領域など、すべてのモデル コンポーネントで命名規則を使用してください。名前は重複しないようにし、エンド ユーザーにとってわかりやすいものにしてください。

モデルのコンポーネントに名前を付ける前に名前に関する制限を確認してください。

注記:名前は 60 文字以内にする必要があります。

モデル コンポーネント説明
モデル

目的がよくわかるようにモデルのビジネス機能を含めます。

たとえば、モデルが営業の計画業務用のものなら「Sales Planning」という名前を付けます。

モデルをアーカイブ又はコピーする場合は、名前の末尾に覚えやすい、または重要な日付を追加します。たとえば、「Sales Planning YYYYMMDD」のようにします。

モジュール

モジュールの名前は短くし、以下のルールに従ってください。

  • 式は簡潔にする
  • [Actions] の名前に省略形を使用しない

たとえば、価格上昇率を計算するモジュールの場合は「Price Growth Rates」という名前を付けます。

モジュールが複雑なモデルの一部になっている場合は、2 ~ 3 文字のプレフィックスを名前に追加します。たとえば、「REV01 Price Growth Rates」という名前を付けます。

ライン アイテム

ライン アイテムには、ライン アイテムの値を表す一意の名前を付けてください。

たとえば、「Benefits」や「Overheads」などとします。

式でライン アイテムを使用する場合は、名前に以下が含まれていればライン アイテム名を一重引用符で囲みます。

  • 数字
  • ハイフンやアスタリスクなどの演算子
  • IF、AND、又は OR という単語

こうすることで、式が想定通りに動作します。

ライン アイテム サブセット

ライン アイテム サブセットの名前には以下を含めてください。

  • 2 ~ 3 文字のプレフィックス (LIS)
  • 親モジュールの名前
  • コロン (その後にライン アイテム サブセットの名前を追加)

例: LIS: Reporting Summary

ライン アイテム サブセットに複数のモジュールのライン アイテムが含まれている場合は、名前に「MM:」というプレフィックスを追加します。たとえば、「MM:LIS Reporting Summary」という名前を付けます。

リスト

リスト内のアイテムの種類に関する説明を記載します。

たとえば、リストに従業員のグループが含まれている場合は「Employees」という名前を付けます。

リスト サブセット

リストのサブセットの名前には以下を含めてください。

  • リストがより大きなリストのサブセットであることを示すためのプレフィックス (lssubss)
  • 親リストの名前
  • コロン (その後にリストのサブセットの説明を追加)

たとえば、リストのサブセットに特定地域の非アクティブな従業員のグループが含まれている場合は「sub GE3 Employees: Inactive」という名前を付けます。

階層リスト

階層の各レベルに 2 ~ 3 文字のプレフィックスを付けます。

たとえば、リストに地理的地域が含まれている場合は「G1 Region」という名前を付けます。この例の場合なら、「G1 Region」の下の階層に「G2 Country」という名前を付けます。

階層リストが複雑な場合は、親階層とリストのコンテンツが区別できるようにプレフィックスをさらに追加します。

たとえば、リストに従業員が地域別に含まれている場合は「GE3 Employees」という名前を付けます。

番号付きリスト

親リストと区別するために、番号付きリストにはハッシュ (#) を付けます。

たとえば、特定の地域の従業員を表す番号付きリストなら「GE3 Employees#」という名前を付けます。

リストのカテゴリー

リスト名と区別するために、カテゴリー名は << >> で囲みます。 

たとえば、「G1 Region」リストを「<<Geo Hierarchy>>」カテゴリーに追加します。

リストにあてはまるカテゴリーがない場合は、「<<Other lists>>」カテゴリーを作成します。

リストのサブセットを分割する場合は、「<<Subsets>>」カテゴリーを作成します。

注記:モジュールと保存済みビューをカテゴリー分けするには <<>> を使用します。

インポート データ ソース

インポートを設定してインポート データ ソースが定義されると、インポート データ ソースの名前は次のようになります。

  • モジュールではモジュール名を使用します。
  • リストではリスト名を使用します。
  • 保存済みビューの名前はモジュール名と保存済みビューの名前をピリオドで区切ったものになります (モジュール名.保存済みビューの名前)。

インポート データ ソースとして使用される可能性がある場合は、データ ソースに一意の名前を付けることが重要です。

別の保存済みビュー (別のワークスペースの保存済みビューなど) と名前が同じ保存済みビューからデータをインポートしようとすると、インポートに失敗します。

さらに、似たような名前のインポート データ ソースでは、間違ったデータをうっかりインポートする可能性が高まります。

時間範囲

期間と集計を含めます。

たとえば、時間範囲が 2020 年から 2021 年の会計年度の場合は、「FY20-FY21」という名前を付けます。 

時間範囲に四半期ごとの合計が含まれている場合は、「FY18-FY20 with Qtrs」という名前を付けます。

機能領域

機能領域の目的がよくわかるようにビジネス機能かプロセスを含めます。

たとえば、売上予測モジュールが機能領域に含まれている場合は「Sales Forecasting」という名前を付けます。

プロセス内のステップを表す機能領域の場合は、名前に番号を含めます。たとえば、「1 Sales Forecasting」という名前を付けます。

ダッシュボード

ダッシュボードにはユーザーにとってわかりやすい名前を付けるようにしてください。 

たとえば、経費モジュールのグリッドがダッシュボードに含まれている場合は「Expenses」という名前を付けます。

プロセス内のステップを表すダッシュボードの場合は、名前に番号を含めます。たとえば、「5 Expenses」という名前を付けます。

保存済みビュー

保存済みビューに名前を付ける際は、その目的が分かるような有意な名前を付けてください。モジュール名はビューにアクセスした際に自動的に表示されるため、モジュール名を含める必要はありません。

同じワークスペース内で保存済みビューに同じ名前を付けないでください。複数の保存済みビューで名前が同じになっていると、インポートが正しく実行されない場合があります。

ロール

組織の役割を反映した名前を含めます。 

たとえば、「Administrator」、「Sales Manager」、「Sales Executive」などの名前をロールに使用します。

アクション

アクションの名前には以下を含めてください。

  • ソースとターゲットの場所
  • アクション タイプの省略形
  • データ ソースの名前

推奨される命名規則とサンプルについては以下の表を参照してください。

アクションの名前説明
インポート

インポートの場合は「im」を含めます。

注記:プロセス内のステージを表す番号を使用してください。

1/2 im Employee Roster from Roster.csv
エクスポート

エクスポートの場合は「ex」を含めます。

注記:プロセス内のステージを表す番号を使用してください。

2/2 ex Employee Roster from Employee Roster.csv
プロセスプロセスにはシンプルな名前を使用します。Generate Financial Statements
ボタン

ボタン名にはプラス記号 (+) かマイナス記号 (-) を含めます。

ダッシュボードを開くボタンには「>」を使用します。

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