ワークスペース管理者はダッシュボードを開くアクションを使うことで、別のダッシュボードが開くボタンをダッシュボードに追加できます。

この機能を使うことで、ダッシュボード間をより簡単に移動してワークフローを改善できます。

ダッシュボードを開くアクションの基本機能は起動ダッシュボードからターゲット ダッシュボードを開くことです。さらに、ダッシュボードを開くアクションを設定すると、リストを選択してダッシュボード上のデータが表示されるコンテキストを定義できます。アクションを実行してコンテキストを決定する前に、ユーザーはリストからアイテムを選択できるようになります。

ユーザーが選択したコンテキストに応じて異なるダッシュボードが開くようにダッシュボードを開くアクションを構成することもできます。コンテキスト リストにリスト形式のプロパティがある場合、コンテキスト リストのアイテムに割り当てられているプロパティ値に応じて異なるダッシュボードが開くようにすることができます。

アクションのリスト コンテキストを構成していない状態でアクションを実行すると、データにアクセスした直近のコンテキストでターゲット ダッシュボードが開きます。同様に、ダッシュボードを開くアクションでリスト コンテキストを設定し、アクション実行前にユーザーがコンテキストを選択しなかった場合、アクションを実行すると最新のコンテキストでデフォルト ダッシュボードが開きます。

あるサプライチェーン マネージャーが「Demand Planning」ダッシュボードから「Marketing Planning」ダッシュボードを開きたいと考えています。どちらのダッシュボードでも「Stores」リストをディメンションとして使用するモジュール グリッドが表示されます。また、サプライチェーン マネージャーはマーケティングを計画する際に特定の店舗に注目したいとも考えています。これを行うには、「Marketing Planning」ダッシュボードでグリッドのページ セレクターになるように「Stores」リストをピボットします。こうすることで、マネージャーはデータのコンテキストとして店舗を選択できるようになり、選択した店舗に関連するデータだけが表示されるようになります。

Marketing Planning」ダッシュボードが開くダッシュボードを開くアクションを作成し、アクションのリスト コンテキストとして「Stores」を選択できます。

コンテキスト リストを使用するアクションのフィールドが入力された状態になっている [Open Dashboard] ダイアログ。[ボタンの文字] フィールドには「Open Marketing Planning」と入力されています。[Default Dashboard to open] ドロップダウンでは「Marketing Planning」が選択されています。[List Context] フィールドでは [Stores] が選択されています。

サプライチェーン マネージャーは「Demand Planning」ダッシュボードのグリッドから特定の店舗 (London) を選択し、[Open dashboard] ボタンを選択できます。ページ セレクターで「London」が選択された状態で「Marketing Planning」が開き、「London」店舗のデータが表示されます。

ある販売担当重役が特定の販売担当者の売上予測を見たいと考えています。ダッシュボードを開くアクションのリスト コンテキストとして選択できる「Sales Reps」というリストがあります。マネージャーが販売担当者を選択してアクションを実行すると、ターゲット ダッシュボードが開き、選択した販売担当者のコンテキストにデータが表示されます。

ただし、販売担当者のグレードによって売上への影響は異なります。販売担当重役は現地の販売担当者を選択した時に現地の売上予測だけが表示されるようにしたいと考えています。これを実現するには、販売担当者のグレードごとに異なるダッシュボード (「Regional Sales Predictions」、「Area Sales Predictions」、「Local Sales Predictions」) を作成します。「Sales Reps」リストで「Rep Grade」というリスト形式のプロパティを作成することで、販売担当者ごとに異なるグレードを割り当てることもできます 例: 「Regional Manager」、「Area Manager」、「Local Rep

Sales Reps」をコンテキスト リストとして使用するようにダッシュボードを開くアクションを設定できます。「Sales Reps」にはリスト形式のプロパティ「Rep Grade」があるため、リスト プロパティに応じて異なるダッシュボードを開くオプションが有効になります。開くダッシュボードをプロパティ値ごとに割り当てることができます。「Regional Sales Predictions」ダッシュボードを値「Regional Manager」に、「Area Sales Predictions」を「Area Manager」に、「Local Sales Predictions」を「Local Rep」にそれぞれ割り当てます。

異なるダッシュボードを開くアクションのフィールドが入力された状態の [Open Dashboard] ダイアログ。デフォルト ダッシュボードは「Sales Summary」で、リスト コンテキストは「Sales Reps」です。[Open a Different Dashboard Depending on List Property] ドロップダウンでは「Rep Grade」が選択されています。セクションにはドロップダウンが表示されているため、どのダッシュボードを開くかをプロパティ値ごとに選択できます。

販売担当重役は「Aditi Patel」という販売担当者を選択し、[Open Dashboard] ボタンをクリックできます。「Aditi Patel」のグレードは「Regional Manager」であるため、「Regional Sales Predictions」ダッシュボードが表示されます。販売担当重役が「Local Rep」である「Daniel Fischer」を選択してから [Open Dashboard] ボタンをクリックすると、「Local Sales Predictions」ダッシュボードが表示されます。