割り当てアクションを使用することで、親へのリスト アイテムの割り当てとリスト アイテムの割り当て解除を簡単に実行できるだけでなく、複数の親に表示するアイテムを割り当てることができます。割り当てのみでは親にリスト アイテムを割り当てることができますが、割り当て済みアイテムの割り当てを解除することはできません。

リスト アイテムは親を一つしか持つことができません。ただし、割り当てアクションと割り当てのみアクションでは番号付きリストを使用します。そのため、複数のリストにリスト アイテムの表示名を割り当てることができます。

割り当てアクションと割り当てのみアクションを使って以下の割り当てを行うことができます。

  • プロジェクト参加者の割り当て
  • 顧客への製品の割り当て
  • プロモーションへの製品の割り当て
  • 営業担当者への取引先と担当地域の割り当て

割り当てアクションでは、以前親に割り当てられたアイテムの割り当てを解除できます。割り当てのみアクションでは、事前に割り当てられているアイテムをアクションで割り当て解除することはできないため、より高いセキュリティが提供されます。

割り当てアクション又は割り当てのみアクションでは、少なくとも一つのリスト形式プロパティ、及び親階層がある特定の番号付きリスト が必要です。

リスト形式プロパティと親階層は、通常の階層リスト又は番号付きリストのいずれかにすることができます。 

割り当てアクションと割り当てのみアクションを設定できるのはワークスペース管理者だけです。ダッシュボードに割り当てアクションか割り当てのみアクションを追加した場合、適切なアクセス権があれば誰でもアクションを使用してアイテムを割り当てることができます。 

注記:ワークスペース管理者は、アイテムを割り当てる番号付きリストへの書き込みアクセス権がユーザーにあることを確認する必要があります。 

たとえば、営業担当者を複数の国の取引先に割り当てるとします。 

リスト形式のプロパティ「Display Name」がある番号付きリスト「Sales Reps」を設定します。「Display Name」の形式を「Employees」リストとして設定します。「Countries」リストを General Lists の「Sales reps」の親階層として選択します。

次に、「Display Name」プロパティを使用する割り当てアクションを作成します。「Countries」リストとともにアクションをダッシュボードに公開します。営業担当者を割り当てる国を「Countries」リストから選択します。次に、割り当てアクションを選択して [Assign] ダイアログを開きます。

Employees」リストの表示名とともに、「Sales Reps」リストのアイテムが左側に表示されます。右向き矢印ボタンを選択して営業担当者を右側のフィールドに移動できます。[OK] を選択すると、右側のフィールドの営業担当者が、その国に割り当てられます。

アクションでは番号付きリストを使用しているため、営業担当者を複数の国に割り当てることができます。これを行うには、「Countries」リストから別の国を選択してアクションを再度実行します。

割り当てアクションを使って営業担当者の割り当てを解除することもできます。割り当てアクションを実行すると、割り当て済みの営業担当者が右側に表示されます。左向き矢印ボタンを使用して営業担当者を左側の未割り当てフィールドに移動できます。

承認者として、以前承認したアイテムを別のユーザーが親から削除できないようにしたい場合があります。割り当てのみアクションを使って一方向の承認プロセスを設定できます。

さきほど紹介した例と同じように、ユーザーが営業担当者を国に割り当てられるようにしたいとします。この場合、まずはリスト形式のプロパティ「Display Name」がある番号付きリスト「Sales Reps」を作成します。「Display Name」の形式を「Employees」リストとして設定します。「Countries」リストを「Sales Reps」の親階層として選択します。

次に、「Display Name」プロパティを使用する割り当てのみアクションを作成します。「Countries」リストとともにアクションをダッシュボードに公開します。営業担当者を割り当てる国をグリッドから選択します。次に、割り当てのみアクションを選択してダイアログを開きます。

すでに国に割り当てられている営業担当者は表示されないため、[Assign Only] ボタンのユーザーが実行できるのは割り当てられていない営業担当者の国への割り当てだけです。

ワークスペース管理者は割り当てアクションに承認者アクセスを付与しつつ、他のロールが付与されているユーザーの割り当てのみアクションの利用を制限できます。そのため、承認が付与された後は、承認者かワークスペース管理者だけが国から営業担当者の割り当てを解除できます。