こちらの例はモジュールにデータをインポートする方法を示したものです。インポートをマッピングして、データ、固定バージョン、ライン アイテム、時間の単一列のインポートをマッピングする方法を示しています。

ソース ファイルの actuals-import.txt はタブ区切りの TXT ファイルです。2022 年 1月から 3 月までの実績が含まれており、次のような構造になっています。

OrganizationAccountFY MonthAmount




M01Revenue01 FY22117546
M01Revenue02 FY22121348
M01Revenue03 FY22118654
M01Cost of Goods01 FY22-62348
M01Cost of Goods02 FY22-63450
M01Cost of Goods03 FY22-62980
M01Gross Margin01 FY2255198
M01Gross Margin02 FY2257898
M01Gross Margin03 FY2255674

Organization」利益センターはコードで表されています。M01、M02、M03 は製造利益センターを表しています。上記のサンプルでは最初の数行しか表示されていませんが、M02 と M03 の行も同じ構造です。 

Account」列にはアカウント データの種類 (「Revenue」や「 Cost of Goods」など) があります。

FY Month」にはデータの時間軸があります。先頭の 2 桁は月を表しており、01 は 1 月になります。FY22 は会計年度の 2022 年を表します。

Amount」はデータそのものの列です。そのため、最初のデータ行では、「117546」が製造利益センター「M01」における「01 FY22」の「Revenue」になります。

Income statement」ターゲット モジュールでは行にライン アイテム、列に時間、ページ セレクターとして「Organization」リストとバージョンがあります。

Actual M01 Profit center

Jan 22Feb 22Mar 22Q1 FY22
  Revenue0000
  Cost of Goods0000
Gross Margin0000

利益センター コードのリスト アイテムを含む「Organization」リストには「M01 profit center」と「M02 profit center」のアイテムがありますが、「M03 profit center」のアイテムはありません。

このデータのインポートは、次の 4 つのステージに分けることができます。

  1. ソース ファイルのアップロード
  2. ファイル オプションの選択
  3. インポートのマッピング
  4. インポートの実行

ソース ファイルをアップロードする手順は以下のとおりです。

  1. ターゲット モジュールを開きます。
  2. 上部のツールバーから [Data] メニューを選択します。
  3. [Import] を選択します。
  4. [Upload New File] を選択してファイル アップロード ダイアログで actuals-import.txt を選択します。
  5. [OK] を選択します。
    [File Options] ダイアログが開きます。

ほとんどのファイル オプションは自動的に検出されます。たとえば、ソース ファイルはタブ区切りの TXT ファイルであるため、列の区切り文字として [Tab] が選択されます。ただし、ヘッダー行と最初のデータ行の間には空白があるため、[First Data Row] に「3」と入力する必要があります。

[File Options] ダイアログ。[Text Encoding] が [ISO-8859-1] に設定されています。[Column Separators] が [Tab] に設定されています。[Text Delimiter] が二重引用符に設定されています。[Decimal Separator] が [Dot] に設定されています。[Header Row] が [1] に設定されています。[First Data Row] が [3] に設定されており、カーソルが手のアイコンとしてここに表示されています。[Default File] は設定されていません。[Set Default File] ドロップダウンは [No (keep private)] に設定されています。

必要に応じて、[Set Default File] メニューを使用して全員または管理者のみとインポートを共有できます。今回のケースでは他にインポートを実行する必要がある人がいないため、[No (keep private)] のままにします。

目的のファイル オプションを選択したら [Next] を選択します。

インポートをマッピングする手順は以下のとおりです。

  1. [Import] ダイアログの [Mapping] タブで、ターゲット ディメンションのソースとして使用するソース列を選択します。
    [Organization] 列はモジュールの [Organization] リストに自動的にマッピングされます。
    1. [Time] の [Source] ドロップダウンで [FY Month] を選択します。
    2. [Version] の [Source] ドロップダウンで [Fixed version] を選択します。
    3. Income statementライン アイテムの [Source] ドロップダウンで [Account] を選択します。
      こちらを選択すると、最後の列である「Amount」にデータがあることがインポートによって自動的に検出されます。右側の「Data values from」列で選択しているとおりに表示されます。
  2. [Mapping] タブの右側にある [Only update imported cells] を選択します。
    [Clear target prior to import] を選択した場合のインポートの動作の例については、「モジュール インポートの前のターゲット アイテムのクリア」を参照してください。
  3. [Time] タブに移動してタイムスケールを構成します。
    1. [How to map the source data to the timescale] で [Periods] を選択します。
    2. [Custom fixed-position pattern] フィールドに「MM???YY」と入力します。
      MM は月に関連する数字の位置、疑問符は無視する文字、YY は年に関連する数字の位置を示しています。
    3. [Month number represents dropdown] で [Fiscal Year Month] を選択します。
  4. [Organization] タブで [Map items manually] を選択します。
    M01」と「M02」は「M01 Profit center」及び「M02 Profit center」と完全に一致しないため、自動的にマッピングされません。「M03 Profit center」はターゲット ディメンションにないため、「M03」は一致なしで表示されます。
    M01」と「M02」を手動でマッピングする手順は以下のとおりです。
    1. [Source items] で [M01] を選択してから、[Target items] で [M01 Profit center] を選択します。
    2. [Source items] で [M02] を選択してから、[Target items] で [M02 Profit center] を選択します。
  5. [Versions] タブでドロップダウンから [Actual] を選択します。
  6. [Income statement Line Items] タブで [Match on names or codes] を選択します。

[Imports] ダイアログの右下で [Run the import] を選択します。

インポートが完了すると、[Import Completed] ダイアログに結果が表示されます。すべてのライン アイテムで三つのアイテムが無視されたものとして表示され、これは「M03」がマッピングされていなかったことが原因であるというメッセージが表示されます。

M03 Profit center」を「Organization」リストに追加し、上記と同じ手順に従うことで、ステップ 4 で「M03」を「M03 Profit center」にマッチングできます。インポートで「M03」を無視する場合は、[Organization] タブで [Ignore Unmapped] を選択します。アイテムは依然として無視されたものとして結果に表示されていますが、説明メッセージは表示されなくなっています。