XL3Link() 式を使用すると、レポートにリンク付き分析 (連動分析) をすばやく追加できます。 

この式には主に二つの機能があります。一つ目は、リンクのように、ワークブック内の別の場所へジャンプする機能です。二つ目は、あるセルに保持されているパラメーターを別のセルに渡す機能です。リンクを選択すると、Anaplan XL は LinkLocation のシートを参照し、指定されたアドレスにパラメーターを設定します。セルのコンテンツに基づいて、Anaplan XL のグリッドや式が選択されます。つまり、渡されたパラメーターに応じて、すぐに内容が更新されます。

ウィザードを使用して式を挿入するには、[Insert Formula] → [XL3Link] メニュー又はリボン アイテムを使用します。 

XL3Link( [LinkLocation], [FriendlyName], [LinkType], [Range1], [Value1],…, [Range13], [Value13] )

パラメーター説明
LinkLocation

ジャンプ先の場所を示すテキスト。引用符で囲んだテキスト文字列か、より一般的には XL3Address 式を指定します。

http:// 又は https:// で始まる場合は、ウェブ URL を指定することもできます。

FriendlyNameセルに表示されるジャンプ テキスト又は数値。FriendlyName を省略すると、ジャンプ テキストとして LinkLocation がセルに表示されます。
LinkType

リンクのタイプ。Link を使用すると、セルは Excel 形式のハイパーリンクで書式設定されます。

1 - ハイパーリンク (デフォルト)

2 - ダブルクリック

3 - ウェブでの変更の送信を行うハイパーリンク

4 - ウェブ上のツールバー ボタン

8 - ウェブでの変更の送信と再計算を行うハイパーリンクリンクの出力またはアクションが、送信された変更に基づく再計算が必要な式を参照する場合に使用します。

Range1,…, RangeNジャンプの実行時に値が設定されるセルへの参照。通常は XL3Address 式です。
Value,…, ValueN対応する範囲に渡される値。

タイプ 4 のリンクでリンク先 (LinkLocation) の引数に有効な値は次のとおりです。 

  • "CLOSETAB"
  • "PRINT"
  • "PRINTSHEET"
  • "PRINTWB"
  • "REFRESH"
  • "SAVETOEXCELFIXED"
  • "SAVETOEXCELFIXEDSHEET" (オプション) アクティブなシートが保存されない場合は、LinkType の後の引数が保存対象のシートになります。
  • "SAVETOEXCELLIVE"
  • "SAVETOREPOSITORY"
  • "SUBMITCHANGES"

一部の範囲名は Anaplan XL によって特殊な扱いを受けます。

  • XL3Tooltip - 関連付けられた値はツールチップとして使用され、範囲は更新されません。 
  • XL3Target - http(s) リンクのターゲット フレームです。 
  • XL3UndoEditedFormulae - XL3Link によって変更が送信された場合のみ、ウェブに適用されます。TRUE に設定すると、式が変更されたセルは、リンクが有効化されると元の式を復元します。
  • XL3Confirm - リンクを実行する前にユーザーに確認を求めます。関連付けるパラメーターは、表示するメッセージです。

XL3Link 式は、「LinkTarget」シートへのリンクを作成して、「Jump to Target Sheet」というテキストをリンクに表示します。

=XL3Link( XL3Address( LinkTarget!A1 ), "Jump to Target Sheet" )

XL3Link を使用すると、パラメータを渡しつつ、ワークブック内のシートから別のシートにジャンプすることができます。この式では、「LinkTarget」シートにジャンプして、LinkTarget!A2 の位置に「Car and Bike Stores」という値を設定します。

=XL3Link( XL3Address( LinkTarget!A1 ), "Jump to Target Sheet and pass 'Car and Bike Stores'", 1, XL3Address( LinkTarget!A2 ), "Car and Bike Stores" )

この XL3Link 式は、XL3Tooltip のパラメーターを渡してツールチップを作成し、ツールチップのテキストとして「This is a tooltip」を設定します。

=XL3Link(XL3Address(LinkTarget!A1),"Tooltip example",,"XL3Tooltip","This is a tool tip")

XL3Link() 関数のパラメータを、ワークブック内の他の条件に応じて設定したい場合があります。これは可能ですが、式には XL3Link() を一つだけ使用することが重要です。以下に良い形式と悪い形式の例を示します。

良い形式:

=XL3Link("Sheet1!A1",IF(A2, "Text 1", "Text 2"),,"Sheet1!A3",IF(A2, "value 1", "value 2"))

悪い形式:

=IF(A2, XL3Link("Sheet1!A1","Text 1",,"Sheet1!A3","value 1"), XL3Link("Sheet1!A1","Text 2",,"Sheet1!A3","value 2"))


これは、XL3Link 式が評価される時点でリンクが登録されるためです。2 番目の形式では、同じセルに対して両方のリンクが登録されるため、必要な結果が得られません。