メンバーの名前またはキャプションを返します。複数のメンバーを (個別のパラメーターとして) 指定して、複数メンバー設定を使用することもできます。

ウィザードを使用して式を挿入するには、[Insert Formula] → [Members] メニュー又はリボン アイテムを使用します。 

XL3Member( Connection, Hierarchy, Member1, [Member2],…,[MemberN] )

パラメーター説明
Connection使用する接続番号
Hierarchyメンバーが適用される階層の名前。たとえば、「Measures」や 「[Customer].[Customer Geography]」など。
Member1,…, MemberN使用するメンバー

メンバー名「W6000/185」

=XL3Member( 1, "Product", "[Product].&[W6000/185]" )

追加のパラメーターを使用して XL3Member 式に複数のメンバーを指定することもできます。

XL3Lookup 式によって参照されると、「Allround」の自転車と「Mountain」の自転車の合計を返します。

=XL3Member( 1, "Product", "[Product].&[Allround]", "[Product].&[Mountain]" )

MDX: 構文を使用してメンバーに対する MDX 計算を指定できます。このセルを XL3Lookup 式から参照して、作成された計算メンバーを使用することができます。

2005 年の最終月の例。

=XL3Member( 1, "[Time]", "MDX:[Time].[All].[2005].LastChild" )

他の式で単一の階層に対して複数のメンバーを使用できるようにするには、XL3Member を使用して計算メンバーを作成する必要があります。他の式から直接 XL3Member を参照するか、XL3Member が使用されているセルを参照します。

XL3Member をインラインで使用して複数のメンバーを対象とした XL3Lookup を実行する例: AllroundRoad の合計。

=XL3Lookup( 1, "[Product]", XL3Member( 1, "[Product]", "[Product].[All].&[Allround]", "[Product].[All].&[Road]" ) )

一つの XL3Member を複数の LOOKUP 間で共有する例: 2003 年第 2 四半期~ 2004年第 1 四半期 (両期を含む) のメンバー。

  • A1 セル: =XL3Member( 1, "[Time]", "MDX:[Time].[All].&[2003].&[Q2]:[Time].[All].&[2004].&[Q1]" )
  • A4 セル (合計値を返す): =XL3Lookup( 1, "[Time]", A1 )
  • A5 セル (指定された期間の製品のチャートを返す): =XL3SparkColumnsM( XL3DataSeriesLookup( 1, XL3MemberSet( 1, "[Product]", "[Product].[All]", "Children" ), "[Measures].[Value]", "[Time]", A1 ) )