ANY 集計関数は、ソース モジュールの特定のブール値条件と一致するいずれかの値の TRUE の結果を返します。

たとえば、ANY 集計関数を使用して、組織内で自動車手当が支給されている従業員を特定できます。

Source[ANY:Mapping, ANY:Mapping 2, etc.]

引数データ型説明
Sourceブール値Mapping 引数の条件に一致するいずれかの値を検索するライン アイテム
マッピングリスト

検索条件として使用するライン アイテム

条件を複数指定する場合は、この引数を繰り返します。

ANY 集計関数は結果をブール値で返します。

  • ソース モジュールのマッピング ライン アイテムの形式設定に使用されるリストは、ANY 集計関数を使用するターゲット ライン アイテムのディメンションである必要があります。
  • マッピング ライン アイテムのディメンションはソース ライン アイテムにも表示する必要があります。
  • ANY 関数を使ってユーザー リストを参照できます。ただし、ユーザー リスト内の特定のユーザーは、内容が変化して式が無効になる可能性がある本番データであるため参照できません。

OR

こちらの例では、「Salary Details」モジュールの列にライン アイテムがあり、行に「Employees」リストがあります。モジュールには従業員の自動車手当と勤務都市が表示されています。

Car Allowance」ライン アイテムのデータ型はブール値です。「City」ライン アイテムのデータ型はリストで、「City」リスト上で形式設定されています。 


Car AllowanceCity
Employee A

true

London
Employee B

true

New York
Employee C

true

San Francisco
Employee D
Edinburgh
Employee E
New York
Employee F
London

以下では、「Any Employee Car Allowance」モジュールの行に「Any location with employee car allowances」ライン アイテムがあり、列に「City」リストがあります。 「Any location with employee car allowances」ライン アイテムのデータ型はブール値です。

式では ANY 集計関数を使用することで、自動車手当が支給されている従業員を都市ごとに表示しています。


LondonEdinburghSan FranciscoNew York

Any location with employee car allowances

Salary Details.Car Allowance[ANY:Salary Details.City]

true


true

true

もう一つの例でもさきほどの「Salary Details」モジュールを使用していますが、こちらにだけ「Department」ライン アイテムがあります。「Department」ライン アイテムのデータ型はリストで、「Department」リスト上で形式設定されています。


Car AllowanceDepartmentCity
Employee A

true

SalesLondon
Employee B
SalesLondon
Employee C

true

HRSan Francisco
Employee D
HRSan Francisco
Employee E

true

MarketingNew York
Employee F
FinanceEdinburgh

以下では、「Any Employee Car Allowance」モジュールのページに「Any location with employee car allowances」ライン アイテム、行に「Department」リスト、列に「City」リストがあります。 「Any location with employee car allowances」ライン アイテムのデータ型はブール値です。

ライン アイテムの式では ANY 集計関数を使用することで、自動車手当が支給されている従業員を都市ごと及び部門ごとに表示しています。Salary Details.Car Allowance[ANY:Salary Details.City, ANY:Salary Details.Department]

部門または都市の従業員に自動車手当が支給されている場合のみ、式は結果として TRUE を返します。


LondonEdinburghSan FranciscoNew York
Sales

true




HR

true


Marketing


true

Finance