一連の数値、またはプロファイルに基づいて経時的な値を乗算するには PROFILE 関数を使用します。

たとえば、PROFILE 関数を使用して、予測される価値の下落に基づいて物の価値を計算できます。

PROFILE(Number to change, Profile)

引数データ型説明
Numbers to change数値

時間の経過に伴って変化する数値。

時間をディメンションとして適用する必要があります。

Profile数値

Numbers to change 引数に応じて変化する値。Number to change 引数はこの引数の値で乗算されます。

Numbers to change 引数にはない、時間以外のディメンションを使用した数値ライン アイテムにする必要があります。

PROFILE 関数は数値を返します。

Profile 引数には、時間ではなくリストでディメンション化された、一連の複数の数値を含める必要があります。

Numbers to change 引数の各数値が Profile 引数のそれぞれの値で乗算されます。同一時間軸内で、最初の数値が Profile 引数の最初の数値で乗算されます。その後、次の時間軸で値が Profile 引数の二つ目の数値で乗算されるというように処理が続いていきます。

Numbers to change 引数には複数の数値を含めることができます。複数の数値を含めた場合、PROFILE 関数ではさきほど説明した動作が各数値に個別に適用されて結果が合計されます。

Numbers to Change 引数の値は Profile 引数で乗算されるため、プロファイルにパーセンテージ形式の数値を使用すると便利な場合があります。

Number to change 引数には、Number to change 引数から結果ライン アイテムへの有効なライン アイテム参照が必要です。 

結果ライン アイテムは時間でディメンション化する必要があります。 

Value to compare 引数で使用する時間範囲は、結果ライン アイテムの時間範囲と一致させる必要があります。

Polaris では、式が適用されるライン アイテムのディメンションにルックアップ ディメンションを関連付けることはできません。

Polaris では、式集計方法を指定した状態で、ライン アイテムの式で PROFILE を使用することはできません。Classic エンジンでは使用できます。

この例では二つのモジュールを使用しています。一つ目のモジュールである「Profile module」には月を表す 5 個のリスト アイテムがあり、「Depreciation profile」というライン アイテムが一つあります。これは、Profile 引数を時間でディメンション化できないためです。モジュールの内容は以下のとおりです。


Depreciation profile
This Month100.0%
Next Month75.0%
Month+255.0%
Month+330.0%
Month+415.0%

二つ目のモジュールでは、さきほどの「Depreciation profile」とともに別のモジュールで PROFILE 関数を使用しています。


Jan 22Feb 22Mar 22Apr 22May 22Jun 22Jul 22Aug 22Sep 22Oct 22Nov 22Dec 22
Single asset value10,00000000000000
Multiple asset values10,0000010,0000010,00000000

Single asset value depreciation

PROFILE(Single asset value, Profile module.Depreciation profile)

10,0007,5005,5003,0001,5000000000

Multiple asset values depreciation

PROFILE(Multiple asset values, Profile module.Depreciation profile)

10,0007,5005,50013,0009,0005,50013,0009,0005,5003,0001,5000

Multiple asset values depreciation」ライン アイテムでは PROFILE 関数で複数の値を使用できます。この場合、関数ではそれぞれの値にプロファイルが個別に適用されてから合計されます。