AVERAGE 集計関数はソース モジュールから一連の値を取り、結果モジュールで平均を返します。

たとえば、AVERAGE 関数を使用して、従業員による売上収益の平均を求めることができます。

Values to average[AVERAGE:Mapping, AVERAGE:Mapping 2, etc.]

引数データ型説明
Values to average数値Mapping 引数に基づいて平均を返す値
Mappingリスト、日付、時間軸

平均を返す値を決定するマッピング。ソース モジュールとターゲット モジュール両方でディメンションである必要があります。

複数の引数をマッピングとして入力できます。引数はカンマで区切る必要があります。

AVERAGE 関数は結果を数値で返します。結果ライン アイテムでは、Mapping 引数で使用されるすべてのディメンションを共有する必要があります。

'Employee Details'.Sales Revenue[AVERAGE:'Employee Details'.Seniority, AVERAGE:'Employee Details'.Region]

こちらの例では、年齢と地域の組み合わせごとに売上収益の平均が返されています。

AVERAGE集計方法として使用することもできます。データ型が数値のライン アイテムで集計方法を使用できます。

AVERAGE 関数を使ってユーザー リストを参照できます。ただし、ユーザー リスト内の特定のユーザーは本番データであるため参照できません。

Mapping 引数と Values to average 引数でディメンションを同じにする必要があります。

AVERAGE

これらの例ではモジュールが二つ使用されています。一つが集計するデータを含むソース モジュールで、もう一つがそのデータに対して AVERAGE 関数を使用する結果モジュールです。

ソース モジュール「Employee salaries」では行に「Employees」リストがあり、列には各従業員に関する情報を含む次の四つのライン アイテムがあります。

  • Seniority: 「Grade」リストのリスト データ型
  • Region: 「Region」リストのリスト データ型
  • Salary: 数値データ型
  • Count: 数値データ型

この表は「Salary」ライン アイテムと「Count」ライン アイテムのデータを示したものです。


SeniorityRegionSalaryCount value
AliceGrade 2Region A40,0001
BobGrade 1Region B22,0001
CarolGrade 3Region C70,0001
DanGrade 4Region B140,0001
EllieGrade 2Region D50,0001
FelixGrade 4Region A80,0001

このモジュールには、列にリスト「Region」があり、行にライン アイテム「Average salary」があります。このライン アイテムには、AVERAGE を使用して地域ごとに平均給与を計算する式が含まれています。


Region ARegion BRegion CRegion D
Average salary
Employee salaries.Salary[AVERAGE:Employee salaries.Region]
60,00081,00070,00050,000


このモジュールには、列にリスト「Grade」があり、行にライン アイテム「Average salary」があります。このライン アイテムには、AVERAGE を使用して年功レベルごとに平均給与を計算する式が含まれています。


Grade 1Grade 2Grade 3Grade 4
Average salary by seniority
Employee salaries.Salary[AVERAGE:Employee salaries.Seniority]
22,00045,00070,000110,000


このモジュールには、列にリスト「Region」があり、行にリスト「Grade」があり、ページにライン アイテム「Average salary」があります。

式を含む「Average salary」:Employee salaries.Salary[AVERAGE:Employee salaries.Region, AVERAGE:Employee salaries.Seniority]


Region ARegion BRegion CRegion D
Grade 1022,00000
Grade 240,0000050,000
Grade 30070,0000
Grade 480,000140,00000

このモジュールには、列にリスト「Region」があり、行にリスト「Grade」があり、ページにライン アイテム「Count value」があります。このモジュールは、地域と年功の組み合わせごとに従業員がいるかどうかを判断するために使用されます。組み合わせに該当する従業員がいる場合、1 の値が返されます。SUM を使用した場合、地域と年齢の組み合わせごとに従業員の合計人数がカウントされます。

式を含む「Count value」:Employee salaries.Count value[AVERAGE:Employee salaries.Region, AVERAGE:Employee salaries.Seniority]


Region ARegion BRegion CRegion D
Grade 10100
Grade 21001
Grade 30010
Grade 41100