FV 関数では投資の将来価値が計算されます。将来価値とは、投資の終了時に受け取る一括払いの金額または期末残高のことです。

たとえば、この関数を使用して、金利、元本、投資への定期的な資金投入の金額が決まっているという前提で投資のリターンを計算することができます。

FV(Interest rate, Number of periods, Payments [, Present value] [, Payment timing])

引数データ型説明
Interest rate (必須)数値期間ごとの金利
Number of periods (必須)数値投資が継続され、金利が適用される期間の数
Payments (必須)数値各期間で投資に対して投入される金額
Present value数値

投資期間の開始時点における投資の現在価値。

この引数を省略した場合、現在価値は 0 と同等になります。

Payment timing数値

それぞれの支払が各期間の最初と最後のどちらで行われるかを指定します。支払いが期間の始めに行われる場合は、その期間の利息が適用されます。

この引数には 0 か 0 以外の数値を入力でき、どちらを入力したかによって以下のように処理されます。

  • 0: 支払いは各期間の最後に行われる
  • 0 以外の数値: 支払いは各期間の最初に行われる

FV 関数では投資の将来価値として数値が返されます。

以下の構造を使用した FV 関数と同等の式を作成できます。

IF Rate = 0 THEN - Present value - Payments * Number of periods ELSE - Present value * POWER(1 + Interest rate, Number of periods) - Payments * (1 + Interest rate * Payment timing) * (POWER(1 + Rate, Number of periods) - 1) /Interest rate

この式では、支払を各期間の最初に行うには 0、最後に行うには 0 以外を Payment timing で入力する必要があります。

引数を介して FV 関数に指定する値、または関数から返される値の意味は以下のとおりです。

  • 正の値は配当や貸付金など、受け取ったお金を表します。
  • 負の値は保証金や利息支払など、支払ったお金を表します。

Interest rateNumber of periodsPayments の各引数で同じ時間軸粒度を使用する必要があります。つまり、月単位、四半期単位、年単位、または別の間隔をすべての引数で統一する必要があります。

たとえば、投資期間が 3 年だと仮定します。この場合、期間は月単位で 36 か月となるため、年間金利を 12 で割る必要があります。さらに、支払金額も月単位にする必要があります。

FV

こちらの例では、「Contracts」リスト内の五つのアイテムが列にあります。行には六つのライン アイテムがあります。一つは FV 関数の各引数のためのもので、もう一つでは FV 関数を使用して契約ごとの将来価値を計算しています。


Contract 1Contract 2Contract 3Contract 4Contract 5
Interest rate0.4000%0.7974%0.7974%0.4000%0.4000%
Number of periods2412121212
Payments3000300300300
Present value-10,000-10,000-10,000-10,000-10,000
Payment timing00001

Future value

FV(Interest rate, Number of periods, Payments, Present value, Payment timing)

3,46411,0007,2386,8106,796