CUMULATE 関数では、時間軸に対して、又は指定されたリスト全体にわたって、指定された値のセットの合計を計算します。デフォルトでは、時間ディメンションに対して合計が計算されます。累積に含める値を決定するためのブール値ライン アイテムを含めることもできます。
複数のカテゴリーの累計売上などの累計を追跡するには CUMULATE 関数を使用します。
構文
CUMULATE (Values to add [, Boolean] [, List])
引数
引数 | データ型 | 説明 |
Values to add (必須) | 数値 | 値を累積的に追加する数値ライン アイテム |
Boolean | ブール値 | TRUE の場合に累計をリセットするブール値ライン アイテム。 |
List | リスト | 「計算エンジンの機能の違い」を参照してください。 |
CUMULATE 関数は数値を返します。
計算エンジンの機能の違い
- Polaris では、式集計方法を指定した状態で、ライン アイテムの式で CUMULATE を使用することはできません。Classic エンジンでは使用できます。
- Polaris では、式が使用されるライン アイテムのディメンションに関連する任意のリストを List 引数として指定できます。Classic エンジンでは、たとえばサブセットを List 引数として指定すると、リスト全体に対して実行されます。ただし、Polaris では関数がサブセット内でのみ適用されます。異なる階層レベルが使用される場合、引数はターゲットのディメンション階層内の対応するレベルに合わせて同じレベルになります。
- Polaris では、General Lists のリスト内の順序ではなく、正しい階層順が List 引数の順序になります。
制約
List 引数の順番
Classic で List 引数を指定する場合、リストを並べ替えたとしても、追加される値の順番は General Lists のリストの元の順番と同じになります。
時間範囲の要件
Values to add 引数で使用する時間範囲は、結果ライン アイテムの時間範囲と一致させる必要があります。
例
以下の例では、CUMULATE を使用して、「Sales」ライン アイテムの数値を月単位で経時的に累積しています。
Jan 12 | Feb 12 | Mar 12 | Apr12 | |
Sales | 88,753 | 87,450 | 88,945 | 86,523 |
CUMULATE(Sales) | 88,753 | 176,203 | 265,148 | 351,671 |
以下の 2 番目の例では、ブール値「Reset Sales」を使用して、特定の月の累計をリセットしています。
Jan 12 | Feb 12 | Mar 12 | Apr 12 | |
Sales | 88,753 | 87,450 | 88,945 | 86,523 |
CUMULATE(Sales, Reset Sales) | 88,753 | 176,203 | 88,945 | 175,468 |
Reset Sales | true |
以下の 3 番目の例では、CUMULATE 関数を使用して、「Sales」をリスト「Sales Reps」に対して累積しています。リセット条件が適用されていないため、ブール値は FALSE に設定されています。
Edgar Harrington | Joe Tipple | Harry Boyde | Nicky Spinks | |
Sales | 88,753 | 87,450 | 88,945 | 86,523 |
CUMULATE(Sales, FALSE, Sales Reps) | 88,753 | 176,203 | 265,148 | 351,671 |