FIRSTNONZERO 関数は二つ以上の数値引数を検索し、ゼロではない最初の値を返します。

たとえば、本来であれば数値の集合のなかから最初の非ゼロ値を特定するための複雑な条件式を、FIRSTNONZERO 関数を使用することで回避できます。

以下の二つの式はどちらも結果が同じになります。

  • FIRSTNONZERO(a, b, c)
  • IF a <> 0 THEN a ELSE IF b <> 0 THEN b ELSE IF c <> 0 THEN c ELSE 0

FIRSTNONZERO(Value 1, Value 2, [etc.])

引数データ型説明
Value数値

FIRSTNONZERO 関数はこの引数の各インスタンスを評価し、ゼロではない最初の値を返します。

この引数は複数回指定できます。FIRSTNONZERO 関数を実行するには値を二つ以上指定する必要があります。

FIRSTNONZERO 関数は、引数として指定された順番で値を評価します。

FIRSTNONZERO 関数は結果を数値で返します。

以下の例では、数値を含む「a」~「e」という名前の 5 個のライン アイテムが行に表示されています。時間ディメンションは列に表示されています。

二つのライン アイテムには FIRSTNONZERO 関数の動作を示すための式が含まれています。

FIRSTNONZERO 関数で引数がアルファベット順で指定されているため、「Alphabetical order」ライン アイテムはゼロではない値の各ライン アイテムをアルファベット順で検索します。「Reverse alphabetical order」ライン アイテムの式では逆アルファベット順になります。


Jan 22Feb 22Mar 22
a500
b300
c1227
d420
e5624

Alphabetical order

FIRSTNONZERO(a, b, c, d, e)

527

Reverse alphabetical order

FIRSTNONZERO(e, d, c, b, a)

5624