MAX 集計関数はソース モジュールのライン アイテムから最大値を返します。
たとえば、MAX 集計関数を使用することで、部門ごと、都市ごとに直近の従業員入社日を表示できます。
構文
Source[MAX:Mapping, MAX:Mapping 2, etc.]
引数
引数 | データ型 | 説明 |
Source | 数値、日付、時間軸 | 最大値を検索するライン アイテム 数値の最大値は最も高い値で、日付または時間軸の最大値は直近の日付か時間軸です。 |
マッピング | リスト | 検索条件として使用するライン アイテム 条件を複数指定する場合は、この引数を繰り返します。 |
MAX 集計関数は Line item 引数と同じデータ型の結果を返します。
制約
- ソース モジュールのマッピング ライン アイテムの形式設定に使用されるリストは、MAX 集計関数を使用するターゲット ライン アイテムのディメンションである必要があります。
- マッピング ライン アイテムのディメンションはソース ライン アイテムにも表示する必要があります。
- MAX 関数を使ってユーザー リストを参照できます。ただし、ユーザー リスト内の特定のユーザーは、内容が変化して式が無効になる可能性がある本番データであるため参照できません。
例
こちらの例では、「Employee Details」モジュールの列にライン アイテムがあり、行に「Employees」リストがあります。モジュールには従業員の入社月と勤務都市が表示されています。
「Start Month」ライン アイテムのデータ型は時間軸です。「City」ライン アイテムのデータ型はリストで、「City」リスト上で形式設定されています。
Start month | City | |
Employee A | Jan 21 | London |
Employee B | Jul 21 | New York |
Employee C | Jul 21 | San Francisco |
Employee D | Sept 21 | Edinburgh |
Employee E | Feb 21 | New York |
Employee F | Apr 21 | London |
Employee G | Aug 21 | Edinburgh |
以下では、「New employees FY21」モジュールの行に「Most recent hire」ライン アイテム、列に「City」リストがあります。
この式では、MAX 集計関数を使用して、各都市の直近の採用を表示します。
London | Edinburgh | San Francisco | New York | |
Most recent hire
| Apr 21 | Sept 21 | Jul 21 | Jul 21 |
二つのマッピングがある例
もう一つの例でもさきほどの「Employee Details」モジュールを使用していますが、こちらにだけ「Department」ライン アイテムがあります。 「Department」ライン アイテムのデータ型はリストで、「Department」リスト上で形式設定されています。
Start month | Department | City | |
Employee A | Jan 21 | 人事 | London |
Employee B | Jul 21 | 財務 | New York |
Employee C | Jul 21 | 営業 | San Francisco |
Employee D | Sept 21 | Marketing (マーケティング) | Edinburgh |
Employee E | Feb 21 | 財務 | New York |
Employee F | Apr 21 | 人事 | London |
Employee G | Aug 21 | マーケティング | Edinburgh |
以下では、「New employees FY21」モジュールのページに「Most recent hire」ライン アイテム、行に「Department」リスト、列に「City」リストがあります。
ライン アイテムの式では、MAX 集計関数を使用して、それぞれの部門と都市の直近の採用を表示します:Employee Details.Start month[MAX:Employee Details.City, MAX:Employee Details.Department]
たとえば、ロンドンの人事部門の直近の採用は 4 月 21 日です。
London | Edinburgh | San Francisco | New York | |
人事 | Apr 21 | |||
財務 | Jul 21 | |||
営業 | Jul 21 | |||
マーケティング | Sept 21 |