NPER 関数は、ローン又は投資で指定した価値を達成するのに必要な期間数を計算します。利率、および期首残高と期末残高を指定し、支払額が一定であるという前提のもとでこの計算が行われます。
たとえば、NPER 関数を使用してローンの完済にかかる期間を計算できます。
構文
NPER(Interest rate, Payments, Present value [, Residual value] [, Timing])
引数
| 引数 | データ型 | 説明 |
| Interest rate (必須) | 数値 | ローンの金利。 この引数はパーセンテージ形式で使用します (たとえば、0.1 は 10% を表します)。 |
| Payments (必須) | 数値 | 各期間の支払額 0 を入力することでこの引数を省略できます。ただし、その場合は Present value 引数で値を指定する必要があります。 |
| Present value (必須) | 数値 | 証券、または初期投資額の現在価値 |
| Residual value | 数値 | 前回の支払い後のローン残高。省略した場合は 0 とみなされます。 |
| Timing | 数値 | 利息支払が各期間の最初と最後のどちらで行われるか。 0 にした場合、支払いは各期間の最初に行われます。0 以外の値にした場合、支払いは各期間の最後に行われます。 省略した場合、支払いは各期間の最初に行われます。 |
NPER 関数は数値を返します。
計算エンジンの機能の違い
現在、Polaris では財務関数を使用できません。Anaplan の計算エンジンの違いについてはこちらのリンクを参照してください。
追加情報
正の値と負の値
引数を介して NPER 関数に指定する値、または関数から返される値の意味は以下のとおりです。
- 正の値は配当や貸付金など、受け取ったお金を表します。
- 負の値は保証金や利息支払など、支払ったお金を表します。
NPER 関数の計算方法
NPER 関数の動作は再現できます。これを行うには、NPER 関数で引数として使用する値を指定して以下の式を使用します。
IF Interest rate = 0 THEN (-Present value - Residual value) / Payments ELSE LOG((-Interest rate * Residual value + Payments * (1 + Interest rate * Timing))/(Interest rate * Present value + Payments * (1 + Interest rate * Timing)))/LOG(1 + Interest rate)
同等の操作が行える Excel の関数
例
こちらの例では、列に「Contracts」リスト、行にライン アイテムがあります。5 個のライン アイテムがあり、それぞれが NPER 関数の引数です。六つ目のライン アイテムでは NPER 関数を使用して必要な支払いを計算しています。
| Contract 1 | Contract 2 | Contract 3 | Contract 4 | Contract 5 | |
| Interest rate | 4% | 4% | 8% | 1% | 15% |
| Payments | 300 | 300 | 300 | 1,500 | -5,000 |
| Present value | 10,000 | 10,000 | 10,000 | -50,000 | -50,000 |
| Residual value | 0 | 0 | 0 | 25,000 | 0 |
| Timing | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
Number of periods
| -21.6 | -21.04 | -16.88 | -13.14 | -6.556 |
