LOWER 関数はテキスト値を小文字に変換します。
構文
LOWER(Text [, Locale])
引数
引数 | データ型 | 説明 |
Text (必須) | テキスト | 小文字にするテキスト |
Locale | キーワード | 使用するロケール。特定の言語でしか機能しません。 ISO 639 コードと ISO 3166 コードでは利用可能なロケールが異なります。 |
LOWER 関数はテキスト値を返します。
計算エンジンの機能の違い
Polaris では、LOWER 関数に Locale 引数を使用できません。
Classic エンジンでは Locale 引数を使用できます。
構文の例
LOWER(Customer comments)
追加情報
Locale 引数の効果
Locale 引数では、Java 8 で利用可能なロケールに対応する ISO 言語コードを使用できます。次のいずれかを使用できます。
- en、fr、de、tr などの、2 文字の ISO 639 言語コード
- ISO 639 言語コードと ISO 3166 国コードを組み合わせた 4 文字のコード (en-us、fr-be、de-at、tr-tr など)。ただし、Anaplan では、en_us、fr_be、de_at、tr_tr となるように、ハイフン (-) をアンダースコア (_) に置き換える必要があります。
Locale 引数は特定の言語でしか機能しません。たとえば、コードが tr のトルコ語がこれに含まれます。トルコ語には「i」という文字に小文字 (ドットありとドットなし) と大文字 (ドットありとドットなし) の四つのバージョンがあります。
同等の操作が行える Excel の関数
例
LOWER の一般的な例
この例では、列に「Territory」というリストがあり、行に二つのライン アイテムがあります。一つ目のライン アイテムには、各地域で販売されている製品カテゴリーが含まれています。二つ目のライン アイテムには、別のシステムで使用するために製品カテゴリーを小文字にする、LOWER を使用した式が含まれています。
New York | San Francisco | London | York | Tokyo | Osaka | |
Product categories | Accessories, Footwear, Innerwear, Outerwear, Sports Equipment | Accessories, Footwear, Sports equipment, | Accessories, Footwear, Innerwear, Outerwear, Sports Equipment | Outerwear, Sports Equipment | Accessories, Footwear, Innerwear, Outerwear, Sports Equipment | Accessories, Outerwear, Sports Equipment |
Lowercase product categories
| accessories, footwear, innerwear, outerwear, sports equipment | accessories, footwear, sports equipment, | accessories, footwear, innerwear, outerwear, sports equipment | outerwear, sports equipment | accessories, footwear, innerwear, outerwear, sports equipment | accessories, outerwear, sports equipment |
国際文字がある場合の LOWER の例
この例では、モジュールの列に言語のリストがあります。行にはライン アイテムが二つあります。そのうちの一つには国際文字が含まれており、もう一つではこれらを小文字にするために LOWER 関数が使用されています。
アクセント付きの文字 | キリル文字 | ギリシャ語 | 中国語 | 日本語 | 韓国語 | |
大文字 | Å | Ж | Ψ | 中 | あ | ㅏ |
小文字
| å | ж | ψ | 中 | あ | ㅏ |
LOWER 関数は Locale 引数がなくても大半の言語で機能します。ただし、中国語や日本語、韓国語など、大文字や小文字がない特定の言語では、この引数を使っても何の効果もありません。
Locale 引数の例
大文字「I」を含むテキスト文字列に対して LOWER 関数を使用し、Locale 引数に tr_tr コードを使用した場合、結果は小文字の「i」の上側にドットがない「ı」になります。
LOWER("I", tr)
この式の結果は「ı」になります。