指定した金額に達するまでの期間を計算するには自然対数 (LN) を使用します。

LN は定数 e に基づいて数値の自然対数を返します。 この関数は、e の n 乗を返す EXP 関数とは正反対の動作をします。

自然対数 (LN) を使えば、複利を考慮に入れるなどして、指定した金額に達するまでの期間を計算できます。

LN は定数 e に基づいて数値の自然対数を返します。 この関数は、e の n 乗を返す EXP 関数とは正反対の動作をします。

目標金額に達するまでの期間を測定するうえで、それぞれの関数が果たす役割は以下のとおりです。

  • EXP では、目標金額に達するまでの期間を計算するための時間を入力できる
  • LN では、目標金額に達するまでの時間を計算するための目標金額を入力できる

LN(Number)

引数データ型説明
数値数値のライン アイテム、プロパティ、又は式自然対数を返す数値

以下は、複利を考慮したうえで、指定した金額まで増えるのにかかる時間を LN を使って計算した例です。 

  • 投資額が年 10% のペースで増えていくと、指定した金額に投資額が達するのにどれくらいかかるでしょうか。

これを計算するには次の構文を使用します。 

LN(目標金額/現在の金額)/LN(1 + 乗数として表される増加率。今回のケースでは 10% を 1.10 で表現)= 指定した金額に達するまでの時間

LN は正の数でしか使用できません。

LN

上のサンプルを使って、初期投資額 $25,000 が $65,000 になるまでの期間を計算してみましょう。

LN(目標金額/現在の金額)/LN(1 + 乗数として表される利率)= 指定した金額に達するまでの年数

LN($65,000/$25,000)/LN(1 + 1.10)=10.0252821576 (およそ 10 年)

初期投資額$25,000
目標金額$65,000
年換算利回り (APR)10%

目標達成までの時間 (LN を使用) 

LN(目標金額/初期投資額)/LN(1 + '年換算利回り(APR)')

10 年