特定のリストにあるライン アイテムのポイントの座標の位置を決定するには、HIERARCHYLEVEL
を使用します。この関数を使用すると、特定のリスト内のリスト アイテムのルート祖先または最も遠い最下層の子孫までの距離を見つけることができます。
構文
HIERARCHYLEVEL(List [, Direction [, Level type]])
引数
引数 | データ型 | 説明 |
List (必須) | リスト | ルート祖先または最も遠い最下層の子孫までのポイントの 距離が返されるリスト。 指定するリストは、式が設定されているライン アイテムで使用されるディメンションの一つに関連している必要があります。 |
Direction (オプション) | キーワード | 距離を測定する方向を決定します。 キーワードは
この引数は必須ではありません。ただし、Level type を使用する場合はこの引数を指定する必要があります。 |
Level type (オプション) | キーワード | カウントに含めるリスト アイテムを決定します。 キーワードは
この引数は必須ではありません。ただし、この引数を使用する場合は Direction 引数を指定する必要があります。 |
HIERARCHYLEVEL
関数は数値を返します。
計算エンジンの機能の違い
この関数は Polaris 計算エンジンでのみ使用できます。
構文の例
HIERARCHYLEVEL(Region)
この関数は、指定されたリスト「Region
」に対応するポイントの座標のルート祖先までの距離 (それ自体を含む) を返します。
HIERARCHYLEVEL(Region, LEAF, ALL)
この関数は、指定されたリスト「Region
」内のポイントの座標から最も遠い最下層の子孫までの距離と、リスト アイテム「ALL
」をカウントしたものを返します。
追加情報
関数の結果は、リストの種類とリスト内のポイントの位置によって異なります。
- ポイント座標が指定されたリストの一部でない場合、結果は 0 になります。
- 次の場合は 0 が返されます。
ROOT
方向でポイントにルート祖先がない。LEAF
方向でポイントに最下層の子孫がない。
- トップレベル アイテムは、対応するリストの (一意の) ルートとして扱われます。
制約
- 指定するリストは、式が設定されているライン アイテムで使用されるディメンションの一つに関連している必要があります。
- また、ターゲット ディメンションの祖先階層では機能しません。
たとえば、ライン アイテムでディメンションとして「listB
」を使用している場合、「listA
」が「listB
」の親であれば、この関数を「listA
」で使用することはできません。
例
以下を例として考えてみましょう。
- シンプル リスト「
listA
」にはトップ レベル「All Regions
」があります。
All Regions | Americas | ||
North America | |||
South America | |||
Brazil | |||
Europe |
- 複合リスト「
listB
」には親「listA
」があります。
Parent (親) | Code (コード) | |
São Paulo | Brazil | |
Rio de Janeiro | Brazil | |
Western Europe | Europe |
以下のモジュールは「listB
」によってディメンション化されています。「Result 1
」、「Result 2
」、「Result 3
」、「Result 4
」は、HIERARCHYLEVEL
式を使用し、式 集計方法に設定されている四つのライン アイテムです。
North America | São Paulo | Rio de Janeiro | Brazil | South America | Americas | Western Europe | Europe | All Regions | |
Result 1 | 3 | 5 | 5 | 4 | 3 | 2 | 3 | 2 | 1 |
Result 2 | 2 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 | 2 | 1 |
Result 3 | 0 | 1 | 1 | 2 | 3 | 4 | 1 | 2 | 5 |
Result 4 | 0 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 1 | 2 | 3 |