TEXTLIST 集計関数はテキスト値のコレクションをカンマ区切り値として返します。返される値はソース モジュールのマッピングに基づきます。
たとえば、TEXTLIST 関数を使用して各リージョンの顧客のリストを返すことができます。
構文
Values to list[TEXTLIST:Mapping, TEXTLIST:Mapping 2, etc.]
引数
引数 | データ型 | 説明 |
Values to list | テキスト | Mapping 引数に基づいて、カンマ区切りテキスト値として返す値 |
Mapping | リスト、日付、時間軸 | カンマ区切りテキスト値として返す値を決定するマッピング。 この引数の各インスタンスは Values to sum 引数に存在するディメンションである必要があります。 この引数を繰り返して、複数のマッピングを指定できます。 |
TEXTLIST 関数は結果をテキストで返します。結果ライン アイテムでは、Mapping 引数で使用されるすべてのディメンションを共有する必要があります。
計算エンジンの機能の違い
Polaris では TEXTLIST 集計関数を使用できません。
Classic エンジンでは使用できます。
構文の例
Customer Sales.Product Text[TEXTLIST:Customer Sales.Customers, TEXTLIST:Customer Sales.Sales Period]
この例では、「Customer」と「Sales Period」の組み合わせごとに、「Product Text」ライン アイテムの各テキスト値がカンマ区切り値として返されています。
追加情報
ユーザー リストでの TEXTLIST の使用
TEXTLIST 関数を使ってユーザー リストを参照できます。ただし、ユーザー リスト内の特定のユーザーは、内容が変化して式が無効になる可能性がある本番データであるため参照できません。
制約
引数のディメンション性
Mapping 引数と Values to list 引数でディメンションを同じにする必要があります。
データ型がテキストの場合のみ使用可能
TEXTLIST 集計関数はデータ型がテキストの値でのみ使用できます。データ型がリストの値を列挙する必要がある場合は、NAME 関数を使用してリストの値をテキストに変換できます。
テキスト値が重複した場合の挙動
Mapping 引数で選択したセル群に同じテキスト値が複数ある場合、TEXTLIST 集計関数では重複が返されます。TEXTLIST 計算関数では、各テキスト値を一度だけ返すことも、テキスト値間の区切り文字を変更することもできます。
文字数制限
非常に長いテキスト文字列が作成されることを防ぐため、TEXTLIST 集計関数では文字数が 1 万文字までに制限されています。1 万文字に達すると、リストへの追加が停止され、他にもアイテムがあることを示す省略記号が追加されます。省略記号は 1 万文字目ではなく、1 万 1 文字目に表示されます。1 万文字を超えた場合、TEXTLIST 関数では列挙された最後の単語が切り捨てられる場合があります。
同等の操作が行える Excel の関数
例
以下は「Transactions」モジュールで、他の例で集計したデータが含まれています。このモジュールでは行に「Transactions」リストがあります。列には複数のライン アイテムがあり、以下が含まれています。
- 販売製品のテキスト値
- 販売先顧客のリスト値
- 取引が発生した時間軸の値
Product Text | 顧客 | 日付 | |
Transaction 01 | Apples | Customer A | Jan 21 |
Transaction 02 | Bananas | Customer B | Jan 21 |
Transaction 03 | Grapefruit | Customer A | Jan 21 |
Transaction 04 | Oranges | Customer C | Feb 21 |
Transaction 05 | Apples | Customer D | Mar 21 |
Transaction 06 | Grapefruit | Customer B | Mar 21 |
Transaction 07 | Oranges | Customer B | Apr 21 |
Transaction 08 | Bananas | Customer C | Apr 21 |
Transaction 09 | Grapefruit | Customer A | May 21 |
Transaction 10 | Oranges | Customer B | Jul 21 |
Transaction 11 | Bananas | Customer A | Jul 21 |
Transaction 12 | Oranges | Customer A | Aug 21 |
Transaction 13 | Bananas | Customer D | Sep 21 |
Transaction 14 | Apples | Customer B | Sep 21 |
Transaction 15 | Grapefruit | Customer D | Oct 21 |
Transaction 16 | Apples | Customer D | Oct 21 |
Transaction 17 | Oranges | Customer C | Nov 21 |
Transaction 18 | Grapefruit | Customer C | Nov 21 |
Transaction 19 | Apples | Customer C | Dec 21 |
Transaction 20 | Bananas | Customer D | Dec 21 |
リスト テキスト (リスト別)
この例では列に「Customer」リストがあります。行のライン アイテムには、TEXTLIST を使用して各顧客に販売された製品を列挙する式があります。
Customer A | Customer B | Customer C | Customer D | |
Products sold by customer
| Apples, Grapefruit, Grapefruit, Bananas, Oranges | Bananas, Grapefruit, Oranges, Oranges, Apples | Oranges, Bananas, Oranges, Grapefruit, Apples | Apples, Bananas, Grapefruit, Apples, Bananas |
リスト テキスト (時間軸別)
この例では列に時間があります。行のライン アイテムには、TEXTLIST を使用して各時間軸で販売された製品を列挙する式があります。
Jan 21 | Feb 21 | Mar 21 | Apr 21 | May 21 | Jul 21 | Aug 21 | Sep 21 | Oct 21 | Nov 21 | Dec 21 | |
Products sold in period
| Apples, Bananas, Grapefruit | Oranges | Apples, Grapefruit | Oranges, Bananas | Grapefruit | Oranges, Bananas | Oranges | Bananas, Apples | Grapefruit, Apples | Oranges, Grapefruit | Apples, Bananas |
リスト テキスト (リスト及び時間軸別)
この例では、列に「Customer」リスト、行に時間があります。
ページにはライン アイテムがあり、選択したライン アイテムには次の式があります。
Transactions.Product Text[TEXTLIST:Transactions.Customer, TEXTLIST:Transactions.Date]
顧客と時間軸の各組み合わせについて、販売製品が式によって列挙されています。
Customer A | Customer B | Customer C | Customer D | |
Jan 21 | Apples, Grapefruit | Bananas | ||
Feb 21 | Oranges | |||
Mar 21 | Grapefruit | Apples | ||
Apr 21 | Oranges | Bananas | ||
May 21 | Grapefruit | |||
Jul 21 | Bananas | Oranges | ||
Aug 21 | Oranges | |||
Sep 21 | Apples | Bananas | ||
Oct 21 | Grapefruit, Apples | |||
Nov 21 | Oranges, Grapefruit | |||
Dec 21 | Apples | Bananas |