PARENT 関数はリストアイテムと時間軸の親アイテムを返します。
たとえば、PARENT を使って、特定の月が属する四半期を調べることができます。
構文
PARENT(Child value)
引数
引数 | データ型 | 説明 |
Child value | リスト、時間軸 | 親を返すリストまたは時間軸 アイテムに親がない場合、この関数は空白の値を返します。 |
PARENT 関数は Child value 引数と同じデータ型で値を返します。ただし、リスト階層内のレベルは異なります。
計算エンジンの機能の違い
Polaris では、時間リスト内の年の親はすべての期間です。
Classic エンジンではすべての期間のタイム スケールが年になっているため、年が年の親になります。
Polaris では、式の結果が別のタイム スケールに強制的に変更されることはありません。たとえば、タイム スケールが年のライン アイテムで、タイムスケールが月の結果が式で返される場合、その式は無効です。
Classic エンジンでは、式の結果が別のタイム スケールに強制的に変更されます。たとえば、タイム スケールが年のライン アイテムで、タイムスケールが月の結果が式で返される場合、月の値が自動的に変換されて年のライン アイテムに表示されます。
構文の例
PARENT(Time.'Jan 21')
例
リストを使った例
こちらの例では、「Outlets」とその親リストである「Territories」という二つのリストがあります。これらのリストの関係性は、General Lists に表示されたとおりに表に表示されています。
Parent (親) | Code (コード) | |
Outlet A1 | Territory A | |
Outlet A2 | Territory A | |
Territory A | Total | |
Outlet B1 | Territory B | |
Outlet B2 | Territory B | |
Territory B | Total | |
Total | ||
New Outlet 1 | ||
New Outlet 2 |
以下の表では、三つの列がライン アイテムになっており、行は「Outlets」リストのアイテムです。
「Parent Territory」ライン アイテムはリスト データ型であり、「Territories」リストが選択されています。ライン アイテムでは、PARENT 関数と ITEM 関数を含む式を「Outlets」リストで使用しています。ITEM 関数は「Outlets」リストのリスト アイテムを返し、PARENT 関数はそのリスト アイテムの親 (テリトリー) を返しています。
「New Outlet 1」と「New Outlet 2」の各リスト アイテムには親がないため、式は空白の結果を返しています。
Allocation % | Forecast | Parent Territory
| |
Outlet A1 | 60.0% | 120,000 | Territory A |
Outlet A2 | 40.0% | 80,000 | Territory A |
Territory A | 100.0% | 200,000 | |
Outlet B1 | 75.0% | 150,000 | Territory B |
Outlet B2 | 25.0% | 50,000 | Territory B |
Territory B | 100.0% | 200,000 | |
New Outlet 1 | 30.0% | 60,000 | |
New Outlet 2 | 70.0% | 140,000 |
時間軸を使った例
以下の表では、行がライン アイテムになっており、列は「Project Dates」リストのアイテムです。
「Parent Quarter」ライン アイテムの式では、PARENT 関数を使って「Month Period」ライン アイテムの各月の親を返しています。時間軸の場合は四半期が月の親になるため、式は月が属する四半期を返します。
Start date | Expiry date | |
Month period | Feb 21 | Apr 21 |
Parent Quarter
| Q1 FY21 | Q2 FY21 |