POST 関数は、指定された期間数で数値を過去か将来にオフセット又はポストします。複数の値が同じ期間にオフセットされる場合、POST 関数はそれらを一括で追加します。
POST を使用して、特定のリード タイムでの在庫の倉庫への到着時期を求めることができます。
構文
POST(Value to post, Offset amount)
引数
| 引数 | データ型 | 説明 |
| Value to post | 数値 | 別の期間にポストする値 |
| Offset amount | 数値 | 過去または将来にポストする期間数正か負の数字、又は 0 を使用できます。 正の数字では値が将来の期間にポストされます。負の数字では値が過去の期間にポストされます。値が 0 の場合、値が関連する期間で保持されます。 |
POST 関数は数値を返します。
計算エンジンの機能の違い
Polaris では、式集計方法を指定した状態で、ライン アイテムの式で POST を使用することはできません。Classic エンジンでは使用できます。
構文の例
POST(Order Volume, Shipping Lead Time)
制約
- 結果ライン アイテムにはタイム スケールが必要です。
- POST 関数で引数として使用する値で使用する時間範囲は、結果ライン アイテムで使用する時間範囲と同じにする必要があります。
例
シンプルな例
この例では POST 関数を使用し、「Shipping Lead Time」ライン アイテムごとに各月の「Order Volume」ライン アイテムをオフセットしています。「Shipping Lead Time」の値は期間ごとに変化します。そのため、POST 関数が返す「Order Volume」ライン アイテムの値も期間ごとに変化します。
| Jan 22 | Feb 22 | Mar 22 | Apr 22 | May 22 | Jun 22 | Jul 22 | Aug 22 | |
| Order Volume (発注量) | 100 | 50 | 0 | 300 | 0 | 175 | 50 | 0 |
| Shipping Lead Time (出荷リード タイム) | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 |
Monthly Stock
| 0 | 0 | 0 | 450 | 0 | 175 | 0 | 0 |
条件付きオフセットを使用した POST の例
POST 関数と IF THEN ELSE 関数を組み合わせて使用することで条件式を作成できます。ただし、この場合は式内で二つの関数を適切な位置に配置する必要があります。
こちらの例では、別々のライン アイテムに「Value to postと「Offset amount」、及び値をポストするかどうかを決定するブール条件があります。
式では、IF THEN ELSE 関数内に POST 関数を含めることができます。このケースでは、ブール条件が TRUE となる期間でのみ値がポストされます。ただし、ブール条件に関係なく、Value to post 引数のどの値もポストされる値になりえます。
式には POST 関数の Value to post 引数の一部として IF THEN ELSE 関数を含めることもできます。このケースでは、値がすべての期間にポストされます。ただし、ブール条件が TRUE となる期間の値のみがポストされます。
| Jan 22 | Feb 22 | Mar 22 | Apr 22 | May 22 | Jun 22 | Jul 22 | Aug 22 | Sep 22 | Oct 22 | Nov 22 | Dec 22 | |
| Value to post | 1 | 2 | 4 | 10 | 20 | 40 | 100 | 200 | 400 | 0 | 2,000 | 4,000 |
| Offset amount | 2 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 | 2 | 1 | 0 |
| ブール条件 | ||||||||||||
IF Condition THEN POST(Source, Offset) ELSE 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 700 | 0 | 0 | 0 |
POST(IF Condition THENSource ELSE 0, Offset) | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 20 | 0 | 0 | 500 | 0 | 0 | 2,000 |
